間違ってしまった道【Daiki.Arioka】 (ページ30)

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Daiki side

楽屋に戻るとメンバーが黙って俺の頭を撫でてくれた。

俺は子供か！って突っ込みたかったけど、どんどん涙が流れ出して何も言えずにやられるがまま。

落ち着いた時には目がぱんぱんに腫れていて、メンバーがブスブスって笑ってくる。

うるせって返すとみんな、前みたいに笑ってくれた。

「大ちゃん、じゃぁ、真面目な話しようか？」

そう話し始めたのほ薮くんだった。

俺は頷くしかなかった。

「俺らはさ、大ちゃんが前より少し元気がないなって心配してたのね、ずっと」

きっとメンバーの中で話ができていて代表して薮くんが話してくれてる。

「でもさ、急に脱退するとか言い出すし。俺らの意見聞くか全くないし」

辛そうな顔をするメンバーの顔を見たらまた涙が溢れて来た。

「俺らのためにも脱退はやめてほしい。それで余計なお世話かもしれないけどAちゃんとしっかり話してほしい」

「え」

「お願いだから」

「でも俺には話す手段がもうないから」

沈黙が流れる。

そんな中１人は目を輝かせて俺に言った。

「お見合い申し込んどいた」

そういう知念に俺以外はその手があったか！とか言い出す。

え、なんのこと？

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