白狐は土地神様。弐【刀剣乱舞】

棄 -破棄- ページ6

・

三日月宗近に盛られた液状のモノの影響で璞はまともに動けず＿＿＿＿＿＿目の前に居る三日月宗近は欲望のままに行為を続けた。

璞の着ていた和服は乱れ､身体は三日月宗近に付けられた赤いキスマークが何個も付けられていた。

グッタリとして身体は動けず､意識も途絶えている璞に＿＿＿＿＿三日月宗近は何度も何度も続けた。


やっと三日月宗近が行為を終えた頃には＿＿＿＿＿長い夜が明け､朝がやって来ていた。


するとさっきまでグッタリとして動かなかった璞の指先が＿＿＿＿＿ピクッと動き始め､寝ている体勢からゆっくりとその場で立ち上がった。

かと思いきや＿＿＿＿＿璞は三日月宗近の着ていた狩衣の襟を掴み､上へ持ち上げるような体勢をした。


璞『満足したか………三日月宗近。
折角我のお気に入りだったが…………もう使い物にならぬから破棄しょう。

そろそろ変え時だと思っていたんだ。
永らく留まっていられた器(身体)だからな。』


そう言って璞は襟を掴んだまま､三日月宗近の身体を左壁に投げつけた。

投げられた三日月宗近は＿＿＿＿＿左壁から身体を起こそうとしていた。


スッと水の塊が璞の身体から抜け出した。


抜け出した水の塊は＿＿＿＿＿璞の身体と同じ姿をしてその場に立った。

璞が使っていた身体は＿＿＿＿あっと言う間に砂となり､何も無かったように消えた。


転生を繰り返す璞自身とは違い､身体は時を止めていただけに過ぎない。

つまり身体の臓器全て既に朽ち果てている。


体温は璞の妖力で上げ､身体を硬直させないように水の神経を張り巡らせ動かしていた。

脳と心臓に＿＿＿＿＿水の塊と妖力を原動力にして二つに分け賄っていたに過ぎなかった。

新 -新身-→←物 -物襲-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す