白狐は土地神様。弐【刀剣乱舞】

助 -愛助- ページ28

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璞side


バタリッ＿＿＿＿


ギリギリで支えていた上半身と両腕の力が抜け､自然と我の身体が横になるように倒れた。


力が全く入らず我の身体は完全に動けなくなった。
抵抗する為に口を動かそうとするも全く動かず､われの両眼だけが女性の姿を写していた。

そんな状態の我に＿＿＿＿＿腰を屈めたままの女性は笑みを浮かべながら右手を伸ばした。

我は目を逸らす為にジュッと瞼を閉じた。
だがいつまで経っても女性に触れられる感覚はやって来なかった。


閉していた瞼をゆっくりと開いた。

すると我の目の前には＿＿＿＿＿
加州清光と大和守安定が本体を抜いて､女性が伸ばしていた右手をきり落としていた。


加州｢そんな汚い手で俺の主に触れないでよ！｣


大和守｢穢れた手で綺麗な璞さんに触るな！｣


加州清光と大和守安定が同時に似たような言葉を発しながら､女性に向かって言い放った。

我はその様子を見ていると＿＿＿＿力の入らない身体が浮遊している感覚がやって来た。


小狐丸｢璞さん！大丈夫でしたか！？｣


我の身体を抱きかかえていた(お姫様抱っこ)のは＿＿＿＿＿愛しい小狐丸だった。

力の入っていない身体は重い筈なのだが､小狐丸は軽々と持ち上げて心配してくれているのか顔を覗き込んで来る。

身体が動けば抱き着いて喜べたのに。と一人心の中で残念がりながらも＿＿＿＿我は喜びながら瞼をゆっくりと閉じた。

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