戻った ページ14
家光「このままだとな」
『このままだと...って、何か死を回避する方法は無いんですか!?』
家光「そう焦ると思って、儂が神に、八尾狐にもう一度だけ挽回をくれと頼んできた」
『ほ、本当ですか!?』
家光「まぁ、儂もお前に夢の礼をしたかったからな」
『ありがたき幸せ...』
僕は地に跪き、家光様に礼を言った。
家光「それでた。お前が人間界に戻る条件は、鬼殺隊に入ることと、善良な人間には悪さをしないことだ」
唯一の楽しみが無くなると思った僕は、思わず顔を上げた。
『え、和尚もダメってことですか?』
家光「駄目だ」
『それに、狐が人間の組織に入って鬼を殺せと?』
家光「そうだ、平安時代から奴らはいる。それに人材が少ない時代だ、被害も大きい。」
『彼らは人間です。僕たち狐ごときが鬼を倒すなんて無理な話です...』
家光「人間の姿になれば良かろう?」
『ずっとそのままの姿でいると、元の姿に戻れなくなります』
家光「いいや、むしろ神はお前らに人間になってもらいたいと申している。悪さ出来ぬようにな」
『もう悪さはしませんよ!』
家光「元の姿に戻れなくなるだけじゃないのか?」
『いいえ、別に化ける以外には支障ありませんよ...』
家光「なら良いではないか。お主らは術も使えるのだろう?だったら人間の姿で術を使い、刀を振って戦えれば、鬼など容易いだろう」
『そうですが、しかし...』
家光「どうする?早くしないと、あの世への船がくるぞ」
『分かりました、その条件を受け入れます』
家光「よく言った!」
「そうですか...」
誰かの声が聞こえる...
そうか、ここは人間界だ...
蝶屋敷の匂いがする。
やっとここに戻ってこられたんだ...
『!?』
俊「!?」
『な、何してんの!』
目を開けると、普通なら見えるはずの天井ではなく俊の顔だった。
俊「お前が夢で魘されてたから、心配でそばにいたんだよ!」
『なんだ...変態かと思ったよ』
俊「お前もう一回寝ろ」
『...』
窓の外を見ると大雨が降っていた。
少し肌寒く、窓ガラスは曇っていた。
『胡蝶さんたちは...?』
俊「さっきまではここにいた。俺があとは大丈夫だから他の隊士たちをって言ったら、お前を心配そうに見てお願いしますって別の部屋に行ったよ」
『そう...』
俊「お前大丈夫か?」
『ちゃんと起きてるわボケ』
56人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラムネ - たーちゃんさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年3月26日 21時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください! (2020年3月18日 13時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ひょーかさん» ありがとうございます!投稿頑張ります! (2020年3月15日 12時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
ひょーか - アアアアきつね好きイイイイ とても面白いです!小説の投稿頑張ってください!応援してます! (2020年3月10日 21時) (レス) id: 277c5322fb (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - てぃあ どろっぷ。さん» ありがとうございます!全力で頑張ります! (2020年3月10日 18時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラムネ | 作成日時:2019年12月19日 23時