初恋フィルター発動中 [ d! ] (ページ18)

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zm視点

zm「なあチーノ」

放課後、生徒会室に行くと案の定チーノが座っていた。

ci「どうしたんですかー？」

ケロッとした様子のチーノになんだか怒りが沸きつつ、俺は今日一番気になっている例の件について聞いた。

zm「Aとどういう関係なんや」

ci「…どうって、ゾムさんとおんなじですよー！」

zm「でもAとチーノの距離圧倒的に近かったやん！」

あれは完全に俺らとは違った。

同じ生徒会のくせに、なんならチーノは一年生だから接点なんて無いはずなのに。

zm(Aは、他のクラスの奴らと同じ距離で接しとった…！)

これが嫉妬というやつなんか。

頭から指先までどろどろな感情が支配して、どうにかなってしまいそうだ。

ci「やっぱりゾムさんにはバレちゃいましたかー！」

zm「…は？」

いきなりケロッとして、流石だなぁと俺を褒め称えている。

zm(なんやコイツきも…)

若干、いやかなりチーノに引きながら、俺は次の言葉を待った。

ci「僕実は、生徒会って事をA先輩に明かしてないんですよ～、そっちの方が上手くいくんで」

zm「いやそれにしても仲良すぎやろ！」

其れ以外にも絶対裏があるはずなのに、目の前のこいつは笑うだけで尻尾も見せてくれない。

一か八かで聞いてみたはええけど、やっぱり失敗やったか…

ci「そんだけですよ、不良でも生徒会役員でもないって信じきっちゃって、A先輩可愛いですよね」

皆さんには内緒で！、というコイツの一言を最後に、時間になったのか会議は始まった。

zm(生徒会の奴らには内緒にしたるわ、チーノ)

きっとその時の俺はえらい悪い顔しとったんやろな。

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ci君はAの前では犬系演じて、裏では激重であってほしい