知識ヲ ページ5
「よーふく?」
「そう、君の喰べた人の記憶にあるんじゃないかな。探してみなよ」
カミュの記憶。
ユキノ達とヒトビトの世界に行って、買った布を縫い合わせたやつ。
「別に来てもいいけどさ〜…着方分からないんだけど〜…」
「それなら大丈夫、着るのは一瞬だし!まぁ、毛布だけでもいいんだけどね」
「じゃあ毛布がいい(即答」
「……………。」
クロウツは少し考えた後、自分の首元で金具を使って毛布を留めた。
「…これでいい、かな……いやでも他の悪魔が来たらどうやって言い訳しよう…」
「くろーつ、へんたい?」
「そうそう変態……って違う!」
「だってぶつぶつ言ってる」
「ブツブツ言ってるからって、誰しも変態って訳じゃ…ないんだよ…?」
そうなのか、初めて知った。
色々知らないことばかりだった。
「はぁ……どうしよう、えっとね、何から話そうかな…
君は、悪魔達が操る影を、僕が生け簀に入れて食事を与えていたら、偶然が重なって出来たモノ。多分、悪魔と呼んでいいと思う」
頭を抱えながらクロウツが柵をすり抜けて、中に入ってきた。
「あぁぁぁ…どうしよう……
僕はもう何百年も引きこもってて、知ってる悪魔は少ないし………この食欲だし、物質界に送ったら全部無くなりそうだし…
……あ…そうか、そうすれば…」
クロウツがずっとブツブツ言っているので、試しに柵を喰べようと齧ってみている。
固くて喰べられそうにない。
「空!!」
「ん?ふぁに?」
「あ、えっと……とりあえず、柵は齧っちゃダメ!!!」
「そーじゃなくて、他に何かあるんでしょ」
「え?…………あっそうだ!」
どうやら、一瞬にして忘れたらしい。
年寄りらしいから、仕方が無いのだろう。
「これから、君に悪魔について勉強してもらうことにするよ!
それで、とある場所に行ってやってもらいたいことがあるんだ!」
「え、やだ」
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『 夜風 』(プロフ) - 梓裄乃さん» 照れる!!!((( (2016年2月7日 21時) (レス) id: d950e831b1 (このIDを非表示/違反報告)
梓裄乃 - 『 夜風 』さん» イケメンでふ…( イケメンなのでふ…! (2016年2月7日 21時) (レス) id: d21d4cb30a (このIDを非表示/違反報告)
『 夜風 』(プロフ) - 梓裄乃さん» イケメンじゃないよう() (2016年2月7日 21時) (レス) id: d16a6852eb (このIDを非表示/違反報告)
梓裄乃 - 『 夜風 』さん» 京さん…!(トゥンク 京さんがイケメンすぎて…!辛い…! (2016年2月7日 21時) (レス) id: d21d4cb30a (このIDを非表示/違反報告)
『 夜風 』(プロフ) - 梓裄乃さん» 見間違いじゃないぜ? (2016年2月7日 20時) (レス) id: d16a6852eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:化け狐 | 作成日時:2015年5月16日 17時