とある小さな悪食の小さな人生という名のお話

『食事』ト『××』 ページ13

最初に七尾を食事した。


次に三人を食事した。


次に白露を食事した。

この時に背中を怪我した。



次に庭の花を食事した。

次に……………





「……ジブンが覚えてルのはココマデカナ…」


「…そっか……そんなことがあったんだね…
その先は全く覚えてないんだ？」


「…ウン。後は『食事』しなきゃと思ったってことダケカナ…」


「…あのね、酷な事を言うようだけど…君はもう、空じゃない」


「………」


「七尾を、白露を、玉露を、凪を、朔を、花を、仲間を、記憶を…
………君は食事したんだ。

その記憶、記録、感情。それらは君が死ぬまで
君の中に残るだろう。

永遠に、刹那に、一瞬に、永久に…久遠に。




君の名は







遠い昔、遠い未来、無限









………久遠」




これが自分の名前。

僕らの名前。

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