♦18 ─ 先生。 ページ18
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｢ローレンが、君のことについてすごく聞いてくるんだよ。｣
｢そうなんですね。｣
｢興味無いね、相変わらず。｣
｢……………放っておけない、危なっかしいて言われたんです。私、そんな死に急いでるように、見えますか？｣
｢申し訳ないけど、凄く見えるよ。｣
｢朝なんか来なければいいと、願うことが多いです。だからといって、死にたい訳ではありません。ただ、存在を肯定されたいだけです。矛盾、してますかね。｣
｢そこら辺のことはよく分からないけど、河橋は河橋のペースでいいと思うけどね、僕は。｣
オトナは、歳上は、欲しい言葉を容易くくれる。それに、歳下に対して案外思っていることを吐き出す。オリバー先生は、けらりと軽く笑いつつも、素直にと言う。私らしいペース、という言葉に悩ませてしまっていた。ローレンくんとは、連絡先を交換している訳でもない。恐らく、クラスラインとやらから省かれているのは、私だけなのも察している。存在していないようにと扱われていることへの、苦しさを今思い出してしまった。
あぁ、やだ、ほんとに惨め。
私がこんなにも必死にならなくたって、それ以外の存在は簡単にも必要として貰えるのだろう。部活だとか、バイトだとか、そういったようにと。今時の高校生は健全なお付き合いをして、普通の幸せを手に入れると言うのに、私はどこから間違えてしまったのか、分からずにいた。
多分、私が生まれた時から間違っていたのだろう。
｢最近、家には帰ってるの。｣
｢せんせーらしいこと、聞くんですね。｣
｢僕、教師なんだけど。｣
｢帰ってないですよ。どうせ、お母さんがいるので。｣
｢何かあったら連絡して、とは言ってるけど、おうちは沢山あるもんね、君。｣
｢………………オリバー先生だって、合鍵渡してるくせに。｣
｢そりゃそうでしょ。何も無い時の拠り所、避難所扱いとして、だけど。｣
｢オリバー先生とも寝てる、ていう噂あるんですよ、私。｣
｢間違いでは、ないでしょう？｣
淡々としたような会話が続く。ゆらり、と余裕ありげに笑うものだから、私はそれから目を逸らした。噂について文句を言おうとしても、否定は出来ない。オリバー先生に限った話なんかではないけど、私は少なくとも抱かれている。別に、誘ったのは私では無い、て言ったら卑怯とか言われちゃうんだろうな。
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狸。(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます〜❕そう言って貰えて嬉しいです🫶🏻ドロっとしたような感情だとか考え表現出来ているようで、嬉しいです🫶🏻チマチマとですが、更新していきたいと思います❕ (3月14日 19時) (
レス) @page11 id: d70759b3bd (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - ドロドロとした考え凄い好きです！！！(表現の仕方、すみません)続き楽しみにしてます！ (3月14日 17時) (レス) @page10 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狸。 | 作成日時：2024年3月8日 3時
