そっけない幼なじみ[skt] (ページ36)

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家に来てから坂田は、
考え事をしているみたいだ

料理をしているときにチラッと見ると
ぼーっとしていて心配になる

仕事大変なんかな

疲れてるんやろうな

料理を机に並べるが反応がないので、

「坂田大丈夫？ぼぅーっとしてたけど？」

声をかけたら、ハッと我に帰ったのか
いつも通りの雰囲気に戻っていた

坂田「大丈夫や。早く食べようぜ。
いただきます」

ちょっと心配やけど、大丈夫って言ってるのに
聞くのも違うやろうなと思う

ちらっと坂田を覗き込んでみるが、
異常は無さそうなので食べることにした

「いただきます。ご飯とパンどっちが良い？」

坂田「パンで」

「ロールパンどうぞ」

坂田は、早速ハンバーグを口に入れて

坂田「うまっ！」

口の端っこにタレが付いていて、
子供みたいだなって思ってしまった

「良かった」
そう思った

作ると美味しいか、味は大丈夫か、
気になってしまう

これからも毎回、緊張するんやろうな

ホッと胸を撫で下ろして

坂田を見ると口に頬張っていて
リスみたいになっている

どことなく坂田が嬉しそう

よくわからないが喜んでくれてるなら
嬉しいなと思う

食べ終わってお茶を用意して
まったりした時間を過ごしている

やけに沈黙が長く感じるので
坂田にこの前聞いた曲でも紹介しようかな

「この頃良いなって思う
曲があって、坂田知ってる？」

そう問いかけると

坂田は慌てた様子で目をまん丸にしている

えっ！？私なんかやらかしたのかな？