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恋 26 ページ32

「……!
小野田っ!お前、どうしてここに!?」


「真波!?お前もか!?」


「あの…すみませんっ!!
でもっ、巻島さんと勝負したくて………」


「…………」


巻島は黙って顔を伏せていて表情が見えない。
怒っているのだろうか?


「あのっ……」



「クハッ!
いいショ、小野田!勝負だ!」


その瞬間、小野田の顔に笑みが浮かんだ。

「すまないな、巻ちゃん。
どうせ、真波。お前が連れて来たのだろう?」



「えへへ、ごめん先輩」



「まぁ、いい。じゃあ、いくぞ!
巻ちゃん、メガネ君、真波!」



ザアァと、坂を駆け上がって行く4人。
しかし、先行するのは3年。

年の功と言うものだろうか。
それでも、あの東堂についていける1年2人は凄いと感じる。




「監督、あの真波って子。
不思議ですね」


「どうしてだい?」


「だって、登る時笑うんですよ?
キツイ、苦しい。
そんなものじゃないんですか?特に坂なんて……

足を止めたいと思うんじゃないんですか?

私は乗ったことありませんけど……」



すると、監督は今度は声をあげて笑った。


「ははっ。そんなこといったら総北の彼もだよ。

そりゃあ、足止めたいと思うよ。
それでも、辛さより苦痛より楽しい何かがこの先にあるんじゃないのかな?


それは、クライマーじゃなきゃわからないものなのかもしれないね……」


「…………そうですか……
でも、やっぱり荒北の言う通りあの子は

“不思議チャン”です。

だって、今私、彼の背中に羽が見えましたもん」



すると、監督は少し頬を緩めて私もです。と言った。

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人間不信(プロフ) - Bell☆さん» コメントありがとうございます。書き方丁寧でしたか?(笑)あまり意識していなかったのでそんなことを言ってもらえて嬉しいです。 (2014年8月13日 17時) (レス) id: 7144f0ff4f (このIDを非表示/違反報告)
Bell☆(プロフ) - 書き方が丁寧で良かったです!面白かったです(^^♪ (2014年8月12日 23時) (レス) id: dfd90e889d (このIDを非表示/違反報告)
人間不信(プロフ) - しろまにょん人さん» コメントありがとうございます。待たせてしまってすみません。しかし、待ってくれている人が1人でもいるのはとても嬉しいです。これからも更新頑張りたいと思います! (2014年8月8日 22時) (レス) id: 7144f0ff4f (このIDを非表示/違反報告)
しろまにょん人 - 待ってましたーっ!これからも更新頑張ってください!! (2014年8月8日 15時) (レス) id: 64b2289a49 (このIDを非表示/違反報告)
人間不信(プロフ) - わお☆さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません……私も一目惚れでした!一緒ですね♪更新頑張ります。 (2014年8月8日 0時) (レス) id: 7144f0ff4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人間不信 | 作成日時:2014年1月23日 21時

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