【弱虫ペダル】この気持ちに名をつけるならそれは「恋」【巻島 祐介】

番外編3(東堂の誕生日) ページ28

「遅れてごめんね…道混んでてさ…」


ケーキの箱が6箱ずらりと並ぶ。
これでも一応ケーキのサイズは8号のホール。


勿論部費と皆から集めたお金から出ているわけだが、私立じゃなきゃこんなことできない。


私立でもできるかどうか曖昧なところだが…
インターハイ優勝常連校はこういう時いいと感じる。



「荒北っ！OK！」

「荒北、OKとはなんだ？」


「東堂さん。1番に部室入って下さいね？」

真波がグイグイと尽八の背中を押す。

「な、なんだ真波！


一体何があると…」



「「東堂さん/東堂/尽八誕生日おめでとう/ございます」」


知らない人達もなんだなんだと部室内を覗く。


「お前達……俺の誕生日を知って……！」


「ヒュウ！忘れるわけないだろう！」


「うわっ！泣くなヨ！」


「東堂さん、これからもクライマー同士よろしくお願いしますね♪」


「東堂、おめでとう」

「東堂さん、お誕生日おめでとうございます」


「東堂さん、俺、東堂さんの登り尊敬してますっ！おめでとうございます」


「で、極めつけは………『あ？箱学のマネージャーが何のようショ？』」

「ま、巻ちゃん！」


『あー、そういえば……東堂おめでとうショ」


「巻ちゃぁぁああんん！！」



『煩いショ！』


ブチッ…ツーツー


「ぶはっ」


荒北が横で吹いていた。

ま、何はともあれ…

「東堂、誕生日おめでとうっ！」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


盛大に遅れました。
本当にすみません…

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