【弱虫ペダル】この気持ちに名をつけるならそれは「恋」【巻島 祐介】

番外編2(東堂の誕生日) ページ27

「荒北！まだ、準備が終わってないんだよ！
ちょっと、全体的に足止めして置いて！」


この企画を知っているのは、福富、荒北、新開、泉田、黒田、あと真波のみ。

だから、他の人達は知らないわけで……



「皆、走り終えたか？では、戻るとしようっ！」


「あっ！東堂さん！もう少し外いませんか？」


「どうした、泉田。暑いだろう。はやくクーラーの効いた部屋に」

そうですよ、泉田先輩。と、他の部員までもが尽八の意見に賛同する。


「じゃあ、もうひと走り行きましょう！」


「真波……それは、無理だ。
なぜなら、あんだけ走ってきて走れるほど俺に体力は残っておらんっ！それに、ボトルももうカラだ」


6人はどうしようかと悩んでいたが、事情を知らない後輩達は「先輩…はやく戻りましょう」と、囃し立てる。



「ここは、荒北の出番じゃないか？」

新開は、荒北の方を向き提案する。

「オレェ！？」


「たくっ……

オメェらだらしねぇんだヨォ！何がクーラーダァ！自転車乗ってんだから暑いに決まってんダロバァーカっ！

そんなんならやめちまえっ！
レギュラーになりてぇんなら我慢しろォ！」



荒北の説教に誰もが黙った。


「ヒュウ…流石…靖友」


「るっせ、パワーバー」


「靖友…俺の扱い酷い…」


「知るか…」

番外編3(東堂の誕生日)→←番外編1(東堂の誕生日)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す