【弱虫ペダル】この気持ちに名をつけるならそれは「恋」【巻島 祐介】

番外編1(東堂の誕生日) ページ26

「ワッハッハ！今日は何の日か知っているか！皆の者っ！」


しーんと静まり返る部室内。


「……なんの日だっけ？
8/8……葉っぱの日とか？」


「A！お前ならわかっているだろうっ！
この俺と何年一緒にいるんだっ！」


わーわー、ギャーギャー1人で騒いでいる東堂に対してみんな無視。


「東堂……今日はお前の……」


「「福ちゃん/福富/福富さんっ！ストップっ！！」」


「何か言ったかね？福」


「何も言ってないよネェ？福ちゃん」



必死で福富を止める部員達。
この部活にはアホというか…天然というべき人が結構いる。


「まぁ、皆さん走ってきて下さい」


ぞろぞろと部室から出て行く皆。


「さて……じゃあ。始めるか…」


尽八が帰って来る前に終わりにしなくては…


買ってきた花を飾り、飲み物を用意し、
昨日のうちに家で作った軽食を並べた。


「この部活人数多いから大変だ……
あとは、監督がケーキを持ってくれば……」


ちらりと時計に目をやるとそろそろ皆が帰って来る頃…


「やばいっ！監督早く！」


私は部室から出て走り終えているだろう荒北の元へと走った。

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