【弱虫ペダル】この気持ちに名をつけるならそれは「恋」【巻島 祐介】

恋 12 ページ14

ピリリリリ

「メールだ……」

「お、さっきの子かい？噂をすればなんとかってかっ？」

「違います。多分今日の結果です」

お客さん達はわからないといった表情をした。
私は、受信ボックスから新着を開く。

尽八からは真波が勝ったとだけ書いてあった。
珍しい。いつもなら、余計なことが書いてあるのに………


「わっ！インターハイは真波君が出るのかぁ」

「インターハイ？？」

「あっ。はい！自転車のインターハイですよ。
私マネージャーやっているんです！」

ほう。と、聞いている人は感心していた。
インターハイ凄いじゃないか！と……


「そういえば、千葉からは総北だったはずだよな」

「ああ。俺行ったぞ暇だったからな。

総北凄かったぞ。しかし…あれだな……
層の薄いチームみたいだったな。
予選は全員3年だったし………」

案外皆知っているらしい。
これだけ知られているなら箱学負けるわけにはいかないよね。


「じゃあ、皆さんが応援してましたって、伝えときますね！」

「おうっ！よろしくな！」

こんな世間話も時間が経てば出来なくなる。

「A！もう、今日はいいわよ！」

「はーい！お母さん。
それでは、皆さんまた…」


そう言って自室に戻る。
そして、寝る前になりあることを思い出す。

そういえば明日総北が来るんだよね……

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