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「えっとー……リンター君とは誰のことでしょうか？」
なぜ、後輩相手に敬語になってんだと自分でも思ったが、この身長と威圧感を肌で感じれば自然と敬語になってしまう。
「ハァ？ボクゥが知るはずないやろ。
あれや、ウサギ食ったやつや」
「うさぎ…？あぁ、新開先輩ですね！」
ぽんっと手をうち正解だよね？と笑顔を浮かべればキモっと真顔で返された。
これが、結構応える。
「で、でも、こんなところで髪切らなくても……
京都伏見もホテルか旅館か泊まっているんでしょう？」
「別にええやろ。ボクの自由や。お前には関係あらへん」
「そうかも……しれないですけど…」
目を伏せて、地面を見ながら私は目を泳がせた。
ばさっと会話が切れてしまうので、何を話したらいいのか分からない。
そのうちに御堂筋くんはまた、鏡に向かい直していた。
「………御堂筋君、速かったですね」
「……当たり前や」
お、返してくれた。と、少し嬉しくなって少しだけ彼に近づく。
「なんか、速さのコツとかあるんですか？」
「………キモ。誰が相手チームのマネージャーなんかにいわなあかんの？しかも、箱学。
しいていうなら全て捨てることやね」
ふと、一瞬だけ悲しそうな顔をした彼。
それを私は見逃さなかった。少し視線を下に向け、顔を歪めた彼。
「全てって、命も捨てたんですか…？」
不本意だと聞いた後に思った。
命捨ててるなら彼はここにいない。
「あぁっ。すみません……変なこと聞いてしまって……」
「……そうやよ。ボクはその命を背負って走ってるんや。
…………いつか、ボクゥの後ろに乗せて走るって約束したんや」
最後の一言が聞こえなかったが、彼にも何か思うものがあるらしい。
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息吹店長(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます。ずっと読んでいてくれたんですか！光栄の極みです。えーと、更新日は木曜日、土曜日になっています。また、詳しいことは私のマイページ？でご覧ください。 (2014年12月9日 23時) (
レス) id: 7144f0ff4f (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - ずっと読んでました！更新日はありますか？頑張って下さい (2014年12月9日 22時) (レス) id: 081fbad847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間不信 | 作成日時：2014年11月30日 17時
