【弱虫ペダル】友達未満恋人以上Part2 (ページ13)

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13.好きな人ページ13

新開side

「おーい、悠人。3人で今日過ごさね？」

悠人はゲーム途中だろう携帯を床に置いてこちらに振り返った。

「3人？俺と隼人君と……Aちゃん？」

「そうそう。1人じゃ寂しいんだって」

悠人は興味無さげにふーんと生返事をしながら考え込むように視線を落とした。

「じゃあ、隼人君だけ行って来なよ。
俺1人でいるし」

「え？なんでだよ」

「隼人君いない、親いないなんてエロ本見る絶好の機会じゃん」

俺は弟の口からそんな単語が出てくるなんて思いもよらずに硬直してると

「冗談にきまってるでしょ。
絶好のチャンス、早く告ってきなよ」

呆れたような表情の悠人にえ？と返すと
バレバレだったと当たり前のように返された。

「そういうことだから、俺はいい」

悠人は最後に突き放すように言うとほら行った行ったと背中を押した。

「じゃあ……火だけは気をつけろよ」

「わかってるよ。もうそんな子供じゃないし」

笑う悠人を見ながら俺は家を出た。

「俺の好きな人幸せにできるのは隼人君だけでしょ………」

そんな声なんか聞こえずに＿＿___