【弱虫ペダル】走思走愛〜強き君達に翼を授ける〜2

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福富side

Aと違ってAの母はとても凄まじい人だった。だから、落ち着き冷静を保つ娘が出来たのだろうか……？

荒北「だけどォ、この量は凄くない？」

新開「それな」

新開はバキュンと打つポーズをするが、場が少しばかり冷えた。

新開「無視すんなよ〜」

荒北と泉田の方へ突進して行き、俺の周りを皆が回り始める。非常に歩きにくいが、皆が楽しそうならそれで良しとするか……だが、材料の入ったビニール袋をあまり振り回すと炭酸飲料が、大変なことになるぞ……


＊

それにしても、真波君はベッドの窓際を向いたまま起きる気配が全くない。
ユキちゃんはお手伝いといって下におりていった。
今起きてる人では、私と東堂先輩の2人きり。
ただただ沈黙が流れる。

「…東堂先輩、この間はありがとうございました。おかげで真波君の違った一面も見られた気がします」

場の空気に耐えかねて、自分から切り出してみる。すると、東堂先輩は少しばかり微笑んで

東堂「そうか、それは良かった………」

少し寂しそうな表情をする。
どうしたんだろうと口を開こうとすれば先に東堂先輩が口を開いた。

東堂「これは、言わないでいるつもりだったのだがな……
A。好きな女が俺ではなく他の男のことを考えているのはとても辛いことなのだぞ……」

「………そうなんですか？」

東堂先輩は拍子抜けするような顔をしていた。

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