【弱虫ペダル】走思走愛〜強き君達に翼を授ける〜2

47.二年生編おわり ページ16

何時間かして4人が帰ってきた。


「お疲れ様です。新開先輩どうですか？走れるようになりました？」



新開「あぁ、お陰様で……な」


ぽりぽりと頭をかきながら照れ臭そうに笑った。

新開先輩の横には新開先輩を挟み3人の先輩が立っている。


これが、私の見たかった姿だ。


「そうですか……それは良かったです」


新開「改めて礼を言うよ。ありがとう……」


新開先輩の目にうっすらと滲む涙。

すると、福富先輩が新開先輩の肩を叩き、東堂先輩は肩を組み、荒北先輩はるっせ……と脇腹に軽くパンチしていた。




これが、箱根学園の2年生レギュラー。

凹む時は盛大に凹んで、思いっきりふざけて、泣いて笑って喧嘩して……



それでも、歪まぬ信頼と友情。



でも、きっとこの人達は本当に強い。

走りが早いとかそういうのじゃなくて、チームワークとか精神とか……




そして、何があっても最後にはいつも4人一緒にいる。


バカみたいに素直で純粋で天然で……


羨ましいほどに仲がいい。



兄弟みたいで家族みたいでそして、私にとっての最高の先輩……



東堂「なんだ、Aそんなに見つめて……
この輪に入りたいならくればいいだろ！
わははは！！」



そう言って東堂先輩は私の腕を引く。

そして、私を輪の中心に入れ盛大に頭を撫でる。


すると、他の先輩も便乗して撫でるものだから私の髪はぐしゃぐしゃだ。


そんな、先輩達が私は


「……大好きです」


いつの間にか雨も止み冬の夜空に綺麗な星達が輝いていた……


〜2年生編おわり〜

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