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目の前で血を流しピクリとも動かない女。

いや、母上。

その周りも血の海。

私は血塗れだった。

後ろからの視線。

鳴きやまないカラスの声。

ツンとくる血の臭い。

頭の中が真っ白だった。



護るどころか、皆殺していた。

ただ父上の遺体は見つからなかった。

私は辛い。痛い。怖い。感情の出し方が分からなくなった。

ひたすらカラスの鳴く方向へ歩き続けた。

そこからは記憶が抜けている。
いつの間にか牢獄の中にいる。
目の前には、私と瓜二つのような少女。

少女「気分はどう?」

『……。』

少女「貴方は骸。私も骸。」

『何それ…。』

骸「名前というもの。貴方も私も。」

それから私は、骸と生活をし、毎日のように人を殺していく。

青い髪、赤い目をした、私と瓜二つのような少女は表。人前に出て殺す。

一方、黒い髪、黒い目をした私は裏。
人前に出ず、ただ闇の中で殺す。

私達は裏表一体のような存在だった。

そして、感情を忘れた私は、ただの生きた屍だった。

月日が経ち、牢獄の見張りもするようになった私は、ある光景を見た。

捌→←陸



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設定タグ:銀魂 , 奈落 , オリキャラ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:羽衣狐 | 作成日時:2019年1月24日 0時

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