人生は決まった通りに進まない (ページ27)

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弐拾参ページ27

Aside

2時間経過…そろそろ終わる。

『2時間ってこんなに長かったかしら…。』

警備も最初より多いような…

まさか勘づかれた？有り得る。

まぁ勘づかれたぐらいで引くことはありえない。

ここで近藤を殺れば、私はどうなる？

鬼兵隊から解放される？

いや高杉晋助に殺される？

例え鬼兵隊を抜けても奴らは黙ってはいない。

あそこから抜けた時点で裏切り者。

あの時は見逃してくれた。もしかしたら私がまだこの道を歩むと見据えて逃してくれたのか…。

私は例え鬼兵隊を抜けても、ずっとこの道を歩み続けるのか…。

闇の中で血の匂いを嗅ぎつけて、見つければそこは血の海。

私はこれしか知らない。これでしか生きる理由が無い。

夜兎族の神楽でさえ、その手を血に染めていない。

もっと神楽と女の子らしいことやお話、しとけばよかったかな…。

ん。

『終わったか…。』

私らしくないな。戦場を舐めてる。

数分後に近藤の首を斬るのに考え事なんて、死亡フラグかしら。

『よし。』