ある刀剣女士がブラック本丸の審神者をぶっ潰す話。

プロローグ ページ1

「やめてください！」

「主、もう止してやってくれ！」

「そうでないと、三日月が！」

『うるさいわね！あんたらは引っ込んでなさい！』

ああ・・・遠のいていく、仲間の声。主の罵声。ズキズキと痛む体・・何度目だろうか。

今日も、地獄だった。遂に、この本丸の初期刀、加州が折られた。あやつは、精神面でも皆を支えた、大黒柱の様な存在だったのに。



また、あの頃に戻りたい。

あの、楽しかった頃に。

月を、星を、鬱陶しく思い初めたのは何時からだろうか。

情けない、その名前が廃るぞ、と己を叱ってみるのだが、無理だった。


ああ、誰でもいいから、助けて欲しい。







この地獄から、救いあげてくれ。

１話→

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