お前らまじで目覚ませや【鬼滅の刃】

目覚ませ　拾伍 ページ22

炭治郎side



紅「人を喰って生きなければならない。鬼はそんな生き物なんです。
本当は、喰べたくもないのに、殺したくないのに、
そんな"人"に可哀想という感情を抱けないなんて、
可哀想な人」




柱の一人か？

....とても、優しい匂いがする

けれど






今にも壊れそうな匂いもする。







ん....？


、まさか、この匂いｯ....！！




竈「ｯ....？！！」




どうして、



どうして、この人から、









"花吐き病"の匂いがするんだｯ....？！









＿＿"嘔吐中枢花被性疾患"

通称、花吐き病。



片思いを拗らせると口から花を出すという奇病。

根本的な治療法は見つかっておらず、


分かる事と言えば、

好きな人と両思いになれば白銀の百合を吐き出し、完治すると言われている事。



もう一つ分かるのは









＿＿患ってから二年経てば、必ず死亡するという事。








任務で来ていた村で、ある女性に会った。

やけに暗い顔で、嗅いだ事のない匂いだったため、
話を聞いてみた。




"「実は私、花吐き病を患っているんです。」

竈「花吐き、病？」

「"嘔吐中枢花被性疾患"
通称、"花吐き病"。
聞いたことありませんか？」

竈「聞いた事ないです......
花吐き病、一体どんな病なんですか？治療法が分かるなら力になr(「無理ですよ、治療法なんて、ありませんから。」、え？」




治療、できない....？？




「花吐き病は、片思いを拗らせると口から花を出す病なんです。唯一の治療法は、その好きな人と両思いになる事。」

竈「じゃあｯ....」

「...振られましたよ、見事に。」

竈「？！！」

「花吐き病の事を伝えてから言いました。
ですが...."気持ち悪いｯさっさと失せろ"だそうです。ふふ、悲しいなぁ.....」

竈「....それじゃあ、一体どうすれば....」

「どうも、できません、花吐き病を患って今日で二年経ちますから。」




ｯ....




「....貴方は、優しいんですね。」

竈「え、？」

「.....まるで自分がなっているかのように一緒に悩んでくれている。」

「貴方、みたいなｯ....素敵な人を、好きになってれば、よかったなぁ....」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

竈「ｯ....！！」




なんで、あの時俺は何もしてやらなかったんだろう。



結局その女性は、
最後の思い出の場所で死にたいと言い、最後まで俺も付き添った。


綺麗な最後だった。




けれど、どこか悲しい最後だった。

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