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もうすぐ年明け、その前に世の中の恋人たちには大きなイベントがある。そう、クリスマス。街中はイルミネーションや様々な装飾で煌めきを纏い、歩くだけでも気分が上がる。そんな日に私は何をするのかというとツーハオとのお買い物である。
事の発端はシグナルソング撮影の時、一緒にお出かけしようと話していたのだが、ツーハオが指定した日は今日このクリスマスだった。まあ確かに、年末は帰省するのかもしれないし、私も私で残ってる練習生たちとパーティーをしようと盛り上がっているから準備とかで忙しくて行けなかったかもしれないから、ちょうどいい日にちなのかもしれないけれど。
待ち合わせ場所のどこを見渡しても行き交う人は仲睦まじそうに腕や手を絡める男女が多く、なぜだかアウェー感を感じる。早くツーハオに来て欲しいと考えていると、大きな影で覆われ、見上げるとそこにはツーハオがいた。遅れてごめんね、と眉を下げて謝るツーハオに気にしないでと声をかけて、一緒に歩き出す。お揃いのアクセサリーが欲しいと話になったため、近場のアクセサリー屋さんを調べていたところ、人気なお店があるとの事だった。
『ツーハオってそういえば普段はアクセサリー付けるの?』
『うーん、自分から毎日つけてはないけど、思い立ったらつける感じ?』
それなのに今日のお目当てはそれでいいのかと聞くと、それがいいと答えるツーハオ。
『Aとお揃いだって理由づけたら、毎日身にまといたくなるでしょ』
Aもそうだといいなあ、なんてさらっと照れさせるようなことをいつもの笑顔で言うものだから、彼は人たらしである。にこにことした表情も相まって、言われて嫌な気分になる人なんていないだろう。
リングにするか、ブレスレットにするか、ネックレスか。個人的にはリングがいいと思っていたら、ツーハオもそうだったようでサイズがあればピンキーリングにすることにした。
お店は季節柄もあり恋人同士が多く、何故だかこっちまで恥ずかしくなる。きっと私たちも、傍から見たら恋人のように見えているのだろう。
『A、俺これがいい』
ツーハオが指し示したのはストーンが1つだけついたシンプルなもの。俺にもぴったりのサイズあった、なんて既に小指にはめているあたり、多分彼はこれが心に決まっているのだろう。ツーハオはシルバーで、私はピンクゴールドのもの。私にもピッタリだったのでこれにすることにした。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜!そう言っていただけると嬉しいです(;;)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです! (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます!!! (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年3月17日 22時