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『俺のモノマネがそんな上手いからってビックリしないでくださいよ!他にもありますよ』
『違うそっちじゃなくて、テレの反応の方』
テレヒョン?とどこか不思議そうにするジュンヒョンだけど、むしろ私の方が不思議である。1番一線を引いてると言うか、距離感を感じていたのは今のところテレだったので、羨ましいなんて言葉を口にすると思っていなかった。
『ああ!結構Aヌナのこと慕ってますもんねえ。もちろん俺もですけど!いや俺の方が?』
胸を張ってにっかりと笑うジュンヒョンだけれど、テレが私を慕っているなんて初耳だ。そうなの?と聞いてみるとそりゃあ、と話し出した。
『のど飴の時は羨ましそうにクネクネしてたし、俺もヌナと仲良くなりたい〜なんて言ってたし、さっき会った時なんか開口一番にヌナと話せた!なーんて大はしゃぎですよ!隣のハンビンヒョンもその様子には大笑い』
ハンビンの真似か、目を細めてケラケラと笑い出すジュンヒョン。テレにヌナなんて呼ばれたことないなと考えていたら口に出ていたようで、手を口元で覆う。そんな私を見て彼も同様に手で覆っていた。
『...絶対このことヒョンには秘密ですよ!俺が告げ口したってこと!』
『わかったよ。むしろジュンヒョンが気をつけなね』
俺は余裕です!なんて渡したのど飴を掲げながら帰ろうとする。本当に嵐のような人だな。
『Aヌナ、今回もありがとうございます!おやすみなさーい!』
元気に手をヒラヒラと振るジュンヒョンに、私も振り返して扉を閉める。ジュンヒョンの賑やかさは嫌にならず、こちらも元気になるから一緒にいて楽しい。
ただ、やっぱり目は覚めてしまう気がする。
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『おかえり〜って、それ』
『じゃーん!またヌナに貰ってきた!』
『またAヌナに?いいなあ』
ジュンヒョンの手に握られてる飴を羨望の眼差しで見つめる。でも今日はヌナと話すことが出来たから大満足だ。
『ヒョン〜、そういうのはヌナの前で言わないと〜ヌナって呼んだこともないのに〜』
なんでそのこと、と口に出すと同時に、ジュンヒョンはあ、と手を口で隠す。多分、これは、ヌナの前以外でヌナ呼びをしている事に気づかれている。多分、ジュンヒョンだけでなくヌナにも。
『ジュンヒョンのバカ...』
照れ隠しだと、惹かれていると認めたくなかったから、一定の距離を保っていたのに台無しだ。
明日からどんな顔して合えばいいのかと、深いため息をついてしまった。
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てよん。(プロフ) - りあさん» エッ絶対そうですよね!?わかります、、同意しかないです。最近はこの小説を楽しみに生きてます!いつもありがとうございます!! (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» わかります...気づいたら沼でしたね...彼はほんとに嫌がられるまでは可愛くお願いするタイプだと思ってるので!!!(大声) (2023年3月12日 12時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
てよん。(プロフ) - りあさん» パクハの可愛さに気づいてからは終わりでした…本編チャギ呼び継続してくださって嬉しい限りです!!ほんと感謝、、生きていけます() (2023年3月10日 13時) (レス) id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» コメントありがとうございます!パクハ多方面のオタクを沼入りさせそう(偏見)って感じで私も滾ってますチャギ呼びどうしましょうかね...?(笑) (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - もえさん» コメントありがとうございます(;;)個人的にパクハ大好きですし書くのも楽しいので嬉しいです...! (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年2月28日 21時