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『俺もタメ口がいいけどオッパとも呼ばれたいし...悩ましい』
『私は年上の人に敬語外れにくいから多分ずっとオッパですよ』
年上の人が苦手とか嫌いとかではなく、先に生まれているのだから目上、というイメージが強いからか、私はあまり敬語が外れない。特に韓国だとそう。オッパはちぇ、と可愛らしい舌打ちをして、オッパ呼び嬉しいからいいもんね、と少し拗ねたようだった。
先程から拓斗くんの声がしないのでベットの下を覗いてみると、すやすやと寝息を立てて眠っていた。ぷくぷくなほっぺたが相まって、まるで赤ちゃんみたいだ。起こしてしまうのも申し訳ないので、帰ることにしよう。
『Aヌナおやすみ!明日も練習頑張りましょ〜』
『おやすみ、A』
『マシューもオッパもおやすみなさい』
大きな音が立たないようにとゆっくり扉を閉めて、廊下を歩く。賑やかな部屋とそう出ない部屋に二分していて、声が聞こえる部屋は何人もの人がいる様子だった。ファニさんの大きな大きな歌声が聞こえてきた時は驚きで肩を跳ねさせてしまった。
私もそろそろ寝ようかなと扉に手をかけた瞬間、ドタドタと足音が聞こえてくる。多分、というか十中八九彼なのだろうけど、一応振り返ってみることにした。
『Aヌナ〜!!こんばんは!』
『うん、こんばんは。寝てる人もいるから静かにしようね』
私が口にチャックをすると、ジュンヒョンも同じように自分の口をチャックした。こういう可愛げのあるところが彼の憎めないところだと思う。どうして走ってきたのかと訊ねると、用事を思い出したかのように先程より幾分か小さな声であ!と呟いた。
『昨日ののど飴、スッキリしてておいしかったです!ありがとうございました!』
ミント味ののど飴は爽快感があり彼も気に入ったようだった。まだまだ持ってきているから渡そうと思い、目の前の部屋に入るように促す。
『俺もしかしてヌナの部屋一番乗りです??』
『もしかしなくてもそうだよ、他の子達は部屋には入ってないからね』
やっぱり!?と喜ぶジュンヒョン。また喉が悪化しそうなので大事にしてほしい。部屋の床に座っていたジュンヒョンがそうだ、と思い出して口に出したのはテレの名前だった。
『俺がAヌナに貰ったのど飴みて、テレヒョン超羨ましがってたんですよ、ずるいよジュヒョナ〜って』
テレのモノマネは引くほど似ていないが、そんなことを言うと思っていなかったので、目を見開いた。
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てよん。(プロフ) - りあさん» エッ絶対そうですよね!?わかります、、同意しかないです。最近はこの小説を楽しみに生きてます!いつもありがとうございます!! (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» わかります...気づいたら沼でしたね...彼はほんとに嫌がられるまでは可愛くお願いするタイプだと思ってるので!!!(大声) (2023年3月12日 12時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
てよん。(プロフ) - りあさん» パクハの可愛さに気づいてからは終わりでした…本編チャギ呼び継続してくださって嬉しい限りです!!ほんと感謝、、生きていけます() (2023年3月10日 13時) (レス) id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» コメントありがとうございます!パクハ多方面のオタクを沼入りさせそう(偏見)って感じで私も滾ってますチャギ呼びどうしましょうかね...?(笑) (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - もえさん» コメントありがとうございます(;;)個人的にパクハ大好きですし書くのも楽しいので嬉しいです...! (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年2月28日 21時