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G_Keita
「佳汰くん、緊張するなあ」
俺も大翔もサバイバル番組は初めてでは無いけれど、何回たってもこの空気感は慣れるもんじゃない。
俺らの登場は半分くらいで、席はあらかた埋まっていた。真ん中にあるデビューメンバーの数の豪華な椅子は既に全て埋まっていて、こんな中挑戦する勇気は持ち合わせてないと大阪チームと笑いながら右側の席に座る。
どんどんと人は出てきて、まさかのPENTAGONのフイさんまで出てきた時にはさすがに驚きを隠せなかった。
それでもまだ埋まらない、Gグループの椅子。一つだけ空いたままのそこに、一体どんな子が座るのか、誰もが楽しみにしていた。
モニターに示し出されたのはGirlという文字。誰もが声を上げたり立ち上がるなどして、ただ事ではないようにしている。
確かに特別枠として女子がひと枠のみ応募されていたのは知っていたが、まさか本当に挑戦する子がいるとは思いもしなかった。
見た目も国籍もどんな子かわからない彼女をみんな楽しみにしていると、カツカツとハイヒールのなる音と共に、1人の女の子がゆっくりと現れた。
肩よりも少し伸ばした黒檀の髪に、ぱっちりと開かれた二重の目、はね上げたアイラインとは対照的に緩やかに上がる口角、高すぎず低すぎずバランスのとれた鼻に小さな顔、誰が見ても整っている、と口を合わせる顔立ちだった。
『こんにちは、日本の福岡からきたAです
私に向かう非難の声や批判的な意見、全て受け止める気でここに立っています
性別という大きな壁を超えた枠から参加する私が言うことではありませんが、1ライバルとして私と真摯に戦ってください、よろしくおねがいします』
彼女の決意を込めた発言は痛いほど伝わってきて、誰からともなく拍手をし始めた。それはどんどんと大きくなり、いつまでたっても止まない。
「もう十分やって〜!」
眉を下げて笑いながら日本語で話す彼女はさっきよりも幼く感じて、庇護欲がわきたてられる。守る立場じゃなくて、むしろ戦う立場なんだけど。
KもGも関係なく笑いだし、拍手が少し収まったところで彼女は頭を下げながら壇上へとあがる、たまたま空いていた席は俺の一つ下で、席に座る前に俺たちに向かってよろしくお願いします、と笑いかけてくれた。
隣同士楽しそうに話している彼女と、先程の強い芯を持った彼女。まるで相反していて、早くパフォーマンスが見たくなった。
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てよん。(プロフ) - りあさん» エッ絶対そうですよね!?わかります、、同意しかないです。最近はこの小説を楽しみに生きてます!いつもありがとうございます!! (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» わかります...気づいたら沼でしたね...彼はほんとに嫌がられるまでは可愛くお願いするタイプだと思ってるので!!!(大声) (2023年3月12日 12時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
てよん。(プロフ) - りあさん» パクハの可愛さに気づいてからは終わりでした…本編チャギ呼び継続してくださって嬉しい限りです!!ほんと感謝、、生きていけます() (2023年3月10日 13時) (レス) id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» コメントありがとうございます!パクハ多方面のオタクを沼入りさせそう(偏見)って感じで私も滾ってますチャギ呼びどうしましょうかね...?(笑) (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - もえさん» コメントありがとうございます(;;)個人的にパクハ大好きですし書くのも楽しいので嬉しいです...! (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年2月28日 21時