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ギュビンは良かったのかと尋ねると、今のAの時間は僕のでしょ、とお茶目にはにかんでみせるから、そうだったねと笑うしかないのだった。
彼との時間は永遠のように長く、瞬きほどに短かった。1秒流れる時間がいつもよりも程遠く感じたからかもしれない。そんな彼との時間は驚きもあれどゆりかごのような安心感があり、居心地のよい空間だった。
私の部屋にたどり着いたから、ここだよと告げ、別れようとする。眠くは無いけれど疲れは溜まっている。私もハンビンもはやく床についた方がいいだろう。おやすみ、と軽く手を振ると、彼も振り返してくれた。そしてその手は定位置かのように自然に、私の頭の上へとあてがった。
まるで赤子をあやすかのように丁重に、優しく私の頭を撫でたあと、満足気におやすみ、と帰っていくのだった。
1人残された私は未だ状況を受け入れきれず、部屋の前で立ちつくしてしまう。15秒ほどのフリーズの後ようやく我に返った私は、また染まった頬を隠すかのように部屋へと逃げ込んだ。
ソン・ハンビン、彼は要注意人物である。人を惹きつけるオーラやカリスマ性故に断ることが出来ないわがままを可愛く言ってのける。私が完全に嫌がってないことを理解して発言するのだから、ことさらタチが悪い。
何よりも、あんなスキンシップをされたら意識せざるを得ないだろう。彼の真意は私には読めずとも、現状としてハンビンのことしか頭にないのだから彼の思惑通りである。思い返して更に頬の火照りは増してしまい、暖房の温度を下げる。こんな時は考えないように早く寝た方がいい。パジャマに着替えてベッドに入ると、自覚していなかった疲れが私を襲い、暗闇へと誘われた。
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『ハンビンヒョン、やっと帰ってきた。Aヌナと何してたの』
『まずヒョン達どこでAさんと知り合ったんですか』
どこかそわそわしているギュビンと、羨望の眼差しを向けるゴヌク。そんな2人に付き合いきれずジュンソは既に寝ているようだった。
『おこちゃまな2人にはまだまだ早いお話をしてたんだよ』
何を想像したのか少し顔を赤らめるギュビンとゴヌク。なんてね、と笑ってみせると2人とも声を重ねて怒ってきた。2人とも教えて教えてとせがんでくるが、誰が教えてやるものかと意地悪してしまう。
彼女の色付いた頬も、僕に向けられた目線も、言葉も、何もかも僕だけのものなのだから。
醜い独占欲ごと、僕の胸に秘めたままにする。
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てよん。(プロフ) - りあさん» エッ絶対そうですよね！？わかります、、同意しかないです。最近はこの小説を楽しみに生きてます！いつもありがとうございます！！ (2023年3月15日 18時) (
レス) @page50 id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» わかります...気づいたら沼でしたね...彼はほんとに嫌がられるまでは可愛くお願いするタイプだと思ってるので！！！(大声) (2023年3月12日 12時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
てよん。(プロフ) - りあさん» パクハの可愛さに気づいてからは終わりでした…本編チャギ呼び継続してくださって嬉しい限りです！！ほんと感謝、、生きていけます() (2023年3月10日 13時) (レス) id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» コメントありがとうございます！パクハ多方面のオタクを沼入りさせそう(偏見)って感じで私も滾ってますチャギ呼びどうしましょうかね...？(笑) (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - もえさん» コメントありがとうございます(；；)個人的にパクハ大好きですし書くのも楽しいので嬉しいです...！ (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあ | 作成日時：2023年2月28日 21時
