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ツーハオとやいのやいのしてるとマシューが帰ってきて、マシューも交えて3人で話をする。出身の違う私たち3人が、K-POPを通じて知り合って仲良くなれるなんて、思ってもみなかった。
いつのまにか休憩も終わりがけで、私たちに向けてカメラが回り始める。まるでキスカムのようで練習生みんなで盛り上がる。最初に映ったのはKウィエファのマンネ、ユジンくんだ。あんな大人っぽいのに07なんて信じられない。隣に並んだら私の方が幼く見えると思う。
『ね、マシュー、ユジンくん可愛いね』
『ユジンはもちろん可愛いけど僕は?』
『はいはいかわいい』
Aヌナ適当でしょ!なんてぷりぷりするマシューを適当にあしらって、次々に映し出される練習生たちに釘付けになる。ひろとくんは可愛いのにかっこいい。ダウルくんは独特な感性をお持ちのようだ。マスターさん達もカメラに向かって決めてくれて、会場はさらに沸きあがる。そんな中、次に映し出されたのはKの裸ジャケットの方だった。
美の暴力、とはこのことかと言わんばかりの端正なお顔立ちで、何もしていなくても美しく、惹き付けられる。厭らしくない耽美さと妖艶さが、彼の魅力を引き立てる。対照的に、笑顔は可愛らしかった。
キムジウンさん。彼のことはさっきギュビンがとってもセクシーなお兄さんと話していたから名前だけは知っていた。ただ、想像よりもなんというか、大人な印象を感じる。画面に映るジウンさんに目を取られ続けていると、ジウンさんとその隣の人の唇がグッと近づいた。
歓声が沸き起こり、拍手するものまで現れる。その後に写る唇に指を触れる仕草でさえも麗しく、色っぽく感じた。これはいい余興になったな、なんて感じていると隣から聞こえる声。
『ヌナ、僕達写ってるよ!』
『この後とか無理!ツーハオ代わりに写ってよ』
『残念俺はカメラに捕らえられてないから交代はできません〜』
別に映るのはいいのだけれど、ジウンさんの後だからプレッシャーもやばいし視線も釘付けだ。何をしようかと考えていると、私のほっぺにすこしの暖かさを感じた。
『Aヌナ、ほっぺどうしくっつけよ?』
炎上とか大荒れとか、きっと何も考えてないんだろう。ため息を深くつき、きらきらひかる彼の瞳に免じて、私はあまんじてマシューのほっぺの温もりを感じた。何故か反対どなりの頬まで暖かくなった気がしたけど、今は気付かないふりをしよう。
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てよん。(プロフ) - りあさん» エッ絶対そうですよね!?わかります、、同意しかないです。最近はこの小説を楽しみに生きてます!いつもありがとうございます!! (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» わかります...気づいたら沼でしたね...彼はほんとに嫌がられるまでは可愛くお願いするタイプだと思ってるので!!!(大声) (2023年3月12日 12時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
てよん。(プロフ) - りあさん» パクハの可愛さに気づいてからは終わりでした…本編チャギ呼び継続してくださって嬉しい限りです!!ほんと感謝、、生きていけます() (2023年3月10日 13時) (レス) id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» コメントありがとうございます!パクハ多方面のオタクを沼入りさせそう(偏見)って感じで私も滾ってますチャギ呼びどうしましょうかね...?(笑) (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - もえさん» コメントありがとうございます(;;)個人的にパクハ大好きですし書くのも楽しいので嬉しいです...! (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年2月28日 21時