49 ページ7
待たせるのも悪くって髪を濡らした状態で戻るとちょっと焦げ臭い
れんさんが私に気づくとスリッパをパタパタならしてお皿をもって近づいてきた
｢みて、焦げてもうた(笑)｣
なんていいながら見せてきたのは完全に焦げたパン
｢真っ黒……なんでこんなに……｣
トースターなんて今どき誰でも上手く作れるもんだけど
こんなちゃんと綺麗に焦げたことに素直にビビった
｢ガハハ、もう一個は上手くいってんで？｣
変な笑い方をしてもう1枚を見せるためにダイニングテーブルまで手を引っ張られた
言った通りもう1枚はこんがりと綺麗に焼けていた
｢同じようにやってんけどコーヒー入れてたら焦げたんよな｣
なんて言ってて笑っちゃう
寝癖がついたままのれんさんはやっぱりちょっとだけ幼く見えた
｢Aちゃん、ちゃんと髪乾かさな、風邪引くで｣
自分はいつもびしょびしょのくせに……
そんなことを思ってたら
ガシガシと荒くタオルで拭かれる
！！
｢ハハ、ボサボサになってもうた(笑)
Aちゃん、乾かしてほしいんならこれからやったげるよ｣
なんて言われて
振り回されて、子供扱いされてるみたいで
もう！って思ったけど
ちょっと嬉しかったからたまにお願いしよう、なんて密かに思った
｢いただきます｣
れんさんが焼いてくれたトーストにイチゴジャムを塗って食べる
当たり前だけど美味しい
れんさんも焦げ焦げなパンにイチゴジャムを塗る
｢ん、ジャムつけたら分からんわ｣
って言ってて、意味わからなすぎてもしかしてこの人アホなのかなって思った
でも、面白くて笑うとれんさんもなんで笑ってるのかよく分かってない顔してから笑ってくれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1618人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Karin - とても胸キュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年10月28日 9時) (
レス) id: 02af7a1c28 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品、とてもキュンとしました！ いきなりですが、 番外編とかは作りますか？ (2019年10月19日 16時) (レス) id: f6e5fce22a (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - Kitさん» 完結おめでとうございます！素敵な作品を届けていただきありがとうございました！次の作品も楽しみにしています！ (2019年10月18日 22時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
Kit(プロフ) - きゅんさん» はじめまして！一気読みもお気に入り登録も、そしてコメントも、本当にありがとうございます！ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a1c6472ec3 (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - はじめまして。この作品を読んでみると、一気に全部読んでしまいました！すぐにお気に入り登録して、今は続きが楽しみです！頑張ってください！応援しています！ (2019年10月5日 22時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kit | 作成日時：2019年10月3日 23時
