6 ページ6
廉 サイド
｢……お待たせしました｣
いい匂いがしてきた頃
作ってくれたのはハンバーグだった
｢すんません、ありがとうございます｣
椅子に座って“いただきます”って挨拶をする
｢どう、です？｣
1口パクッと口に入れた俺を気にするAちゃん
｢なんこれ、うま！｣
｢ふふっ｣
急に笑うからぼーっと見つめてしまう
“あ、”って顔をするAさん
｢いや、思ってた雰囲気と違って意外と無邪気だな……と……｣
さっきまで笑ってたのに急にアタフタして
語尾が小さくなりながらもそういった
確かに、そういったことを言われるのは初めてではなかった
“顔はいいのに……”とか
“顔はタイプだけど……”とか
ほんま、そういうんばっかで呆れる
顔だけで性格もこうなんじゃないか、なんて決めつけるのはやめて欲しい
俺はアンタらのために生きてる訳ちゃうわって
なんか俺が悪いみたいな言い方して腹立つって
そう思ってたのに
なんや、無邪気って言われんのは悪い気せぇへん
女を寄せ付けたくなくて
クールキャラを定着させようと必死やった時もあった
そうやって自分を偽って猫被ったり、自分の知らない自分でおったり
なんや、くだらんく思えた
やけど、Aさんの前ではもうちょっとカッコつけさせて、なんて
恋心が呟く
｢ありがとうな……｣
素直にそう伝えれば笑ったAさん
はじめてちゃんと笑った顔を見た気がする
なんか、すっげえキラキラして見えんねんけど
なんかフィルターでもかかっとんのかな……
そんな理由なんて分かっとる
ただ好きやから
あー、今の俺めちゃめちゃあほらしいわ
でも最高に幸せ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kit(プロフ) - ゆみこさん» はじめまして！コメントありがとうございます！私もはやくラブラブした所を見て欲しいな、と思いながら更新していました！(笑)ありがとうございます！ (2019年10月18日 17時) (
レス) id: a1c6472ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみこ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！廉さんが可愛くてもっと主人公とラブラブしてほしくて、ウズウズしながら読んでいます。更新楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2019年10月1日 21時) (レス) id: e1c585a8de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kit | 作成日時：2019年9月21日 15時
