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彼は人だった。
発 情期の猫って訳じゃなかった。
人として、一人の男として私を求めた。
だから私も彼の欲望に答えた。
...最初はそれだけだったのに。
毎晩彼が訪れる度に私の心は踊った。
彼と体を重ねる喜びを大きく感じるようになった。
たとえ昼間は他の女の子といたって。
一日の最後は私の元へ来るから。
今日の慧の最後は私のもの。
その優越感はやがて愛情に変わって、
私の欲は私の中でどんどん強くなった。
夜だけじゃなく、昼も一緒にいたいと思った。
でもそれを拒んだのは慧だった。
「A、ごめん...」
慧は本気で困っていているように見えた。
慧をそんな顔にさせたのは私。
私は嫌われたくない一心で笑顔を作った。
「あ、大丈夫!私が勝手に思ってるだけだからスルーして!いつか...」
...いつか。
「私、この気持ち忘れるから」
口にして涙が出そうになった。
そうか。私はこの気持ちをいつか忘れなきゃいけないんだ。
「A、」
慧は裸のまま、私を抱きしめた。
これは慰めるためだけのハグなんでしょう?
「慧、好きだよ...」
私の言葉は宙に浮かんで慧に受け取ってもらえることもなく、消えた。
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犲(プロフ) - たまさん» はじめまして。コメントありがとうございます…!!影のある男の人ってなんだか魅力的ですよね、、ほんとにわかります!嬉しいです(泣)また感想とかコメント送ってくださると已然やる気も出るのでぜひお願いします!!コメントほんとにありがとうございます! (2020年5月19日 1時) (レス) id: 3cf9a29568 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - はじめまして、犲さん。普通に考えればこのお話の中の伊野尾さんは、すごく嫌な奴でしょうけど、、、好きです(^ ^)このお話をキッカケに犲さんのお話いろいろ読ませて頂いてます。頑張って下さい。 (2020年5月18日 22時) (レス) id: 7eb7ca4e2e (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - 侑李の嫁さん» 私もコメントの通知来てめちゃくちゃ嬉しかったです...!!コメントって本当に力になるので嬉しいです!こちらこそありがとうございます!こらからもよろしくお願いします! (2019年3月23日 20時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
侑李の嫁(プロフ) - こんなに丁寧にコメントして下さって、ありがとうございます!!レスのお知らせがきて、嬉し過ぎて、、、 (2019年3月23日 18時) (レス) id: 6aa2a9ae5c (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - 侑李の嫁さん» 最後まで読んでくださってありがとうございます!本当ですか!そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです!!コメントほんとにほんとに嬉しいです!!ぜひ仲良くしましょう!! (2019年3月23日 18時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:犲 | 作成日時:2018年10月7日 3時