06. ページ6
2限目は空きコマだった。
侑李は選択授業で2限目があったため、私は一人。
｢化粧...なおそ｣
さっき顔を伏せたせいか化粧が少しよれていた。
私は近くのトイレに入り、鏡の前で化粧直しをしようとした...その時。
｢んっ！あん｣
甘い、甘い、声が聞こえた。
私はトイレの一番奥の個室に目をやった。
そして。
｢慧くんいいっ...気持ちい...っ｣
慧、くん。
これってもしかして。
私はさっき慧に腰に手を回されていた女の子を思い出した。
あの子、だ。
女の子の可愛い声と慧の吐息が狭いトイレに響く。
立ち去ろうと思えば立ち去れた。
なのに私はその場に座り込んでいた。
これじゃ盗み聞きしてるみたい。
こんなのおかしい。
私はそう思いながらも2人の行為に耳を傾けていた。
そのうち何かが濡れる感触がした。
私...慧が他の女の子とやってるのに...
自分がどうしようもない人間だということを悟った。
私って嫉妬もちゃんとできない女だったんだ。
｢っ...｣
せき止めていたものが溢れだしそうになって私はそこでやっと立ち上がり、トイレを飛び出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 372人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
犲(プロフ) - たまさん» はじめまして。コメントありがとうございます…！！影のある男の人ってなんだか魅力的ですよね、、ほんとにわかります！嬉しいです（泣）また感想とかコメント送ってくださると已然やる気も出るのでぜひお願いします！！コメントほんとにありがとうございます！ (2020年5月19日 1時) (
レス) id: 3cf9a29568 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - はじめまして、犲さん。普通に考えればこのお話の中の伊野尾さんは、すごく嫌な奴でしょうけど、、、好きです(^ ^)このお話をキッカケに犲さんのお話いろいろ読ませて頂いてます。頑張って下さい。 (2020年5月18日 22時) (レス) id: 7eb7ca4e2e (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - 侑李の嫁さん» 私もコメントの通知来てめちゃくちゃ嬉しかったです...！！コメントって本当に力になるので嬉しいです！こちらこそありがとうございます！こらからもよろしくお願いします！ (2019年3月23日 20時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
侑李の嫁(プロフ) - こんなに丁寧にコメントして下さって、ありがとうございます!!レスのお知らせがきて、嬉し過ぎて、、、 (2019年3月23日 18時) (レス) id: 6aa2a9ae5c (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - 侑李の嫁さん» 最後まで読んでくださってありがとうございます！本当ですか！そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです！！コメントほんとにほんとに嬉しいです！！ぜひ仲良くしましょう！！ (2019年3月23日 18時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：犲 | 作成日時：2018年10月7日 3時
