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涼介のご飯は温かかった。
ご飯自体が温かいとかそういう訳じゃなくて、
心の問題？
それになんだか懐かしい味もした。
涼介のお母さんのレシピだからかな。
昔涼介と私と涼介のお母さんと3人で食べたあの日のご飯を思い出した。
｢おいしい...｣
私は何度もそう零した。
涼介もそれはよかったって喜んでくれた。
それからしばらくして。
｢...A、あいつと何かあったんだろ？｣
涼介はそう聞いた。
私、話さなきゃいけないけど。
｢ごめん。私今は何も言えない｣
私はそう逃げた。
涼介だからこそ。私は話せなかった。
涼介は私の太陽だから、私の暗い話で闇に落ちて欲しくなかったから。
そんな私の回りくどい願いはきっと届いてない。
だから涼介はすごく落ち込んだ顔をした。
｢そっか...わかった｣
私ってなんて言葉足らずなんだろう。
改めて自分の力のなさを痛感した。
でも何かひとつでも話せば余分なことを言ってしまいそうで怖くて。
どんどん小さくなる涼介を見るのはいたたまれなかった。
私、自分でなんとかしないといけない。
涼介にだって侑李にだって私のことで迷惑かけたくない。
それから涼介が私と慧について触れてくることは無かった。
それぞれの大学の話とか友達の話とか
そんな話に花を咲かせていると涼介のお母さんが帰ってきた。
｢あら、Aちゃんじゃない！｣
涼介のお母さんは相変わらずだった。
｢あ、私そろそろおいとましますね｣
｢あらあ、そう？昔みたいに泊まってけばいいのに、ねえ？涼介｣
すると涼介はなぜか顔を赤くしながら
｢とま、泊まる？！｣
｢もー涼介はほんとにウブねえ｣
涼介のお母さんはやれやれというようだった。
｢いえ。申し訳ないので帰ります｣
私は愛想笑いをしてみせた。
私がこの家に泊まることはきっとないだろう。
慧がいる限り。
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犲(プロフ) - たまさん» はじめまして。コメントありがとうございます…！！影のある男の人ってなんだか魅力的ですよね、、ほんとにわかります！嬉しいです（泣）また感想とかコメント送ってくださると已然やる気も出るのでぜひお願いします！！コメントほんとにありがとうございます！ (2020年5月19日 1時) (
レス) id: 3cf9a29568 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - はじめまして、犲さん。普通に考えればこのお話の中の伊野尾さんは、すごく嫌な奴でしょうけど、、、好きです(^ ^)このお話をキッカケに犲さんのお話いろいろ読ませて頂いてます。頑張って下さい。 (2020年5月18日 22時) (レス) id: 7eb7ca4e2e (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - 侑李の嫁さん» 私もコメントの通知来てめちゃくちゃ嬉しかったです...！！コメントって本当に力になるので嬉しいです！こちらこそありがとうございます！こらからもよろしくお願いします！ (2019年3月23日 20時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
侑李の嫁(プロフ) - こんなに丁寧にコメントして下さって、ありがとうございます!!レスのお知らせがきて、嬉し過ぎて、、、 (2019年3月23日 18時) (レス) id: 6aa2a9ae5c (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - 侑李の嫁さん» 最後まで読んでくださってありがとうございます！本当ですか！そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです！！コメントほんとにほんとに嬉しいです！！ぜひ仲良くしましょう！！ (2019年3月23日 18時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：犲 | 作成日時：2018年10月7日 3時
