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｢私、今日で大貴くんとはお別れします。｣
仕事終わり、突然呼び出されたファミレスで。
目の前の彼女は凛とした瞳でそう俺に告げた。
｢…………は？｣
それは俺が席に着いて3分もしない頃だった。
｢ということで、私はこれで＿＿＿＿｣
｢いやいやちょっと待てよ、アカリ！！なんで……｣
俺がそう問いかけると彼女はんーと唸った。
｢なんで…なんでと言われれば明確な理由はないけど…あれかな。｣
彼女はそう言うとうっすら微笑み、
｢大貴くんと一緒にいても普通で、つまんないから。｣
そう言うと彼女はバッグを肩にかけ、颯爽とファミレスを去っていった。
その表情は晴れ晴れしく、対して置いていかれた俺はただ呆然としていた。
【普通でつまらない】？それって……
｢どういうことだよ……｣
有岡大貴、26歳。サラリーマン。
本日、彼女と別れました。
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作者名：犲 | 作成日時：2022年1月26日 17時
