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14. ページ14

あっという間だった。

そう、あっという間の幸せなひと時だったから忘れていた。





「なあA…あいつ、結構やばいんじゃねえの?」


見守り隊だった彼・大貴の存在。


夢見心地で人目を気にすることもすっかり忘れていたけど、大貴はちゃんと見ていたみたいだった。


って!!



「大貴、どこまで見てた…?」

「自分の過去の恋愛ペラペラ喋って、浮かれて、手つながれて、色々吹き込まれてる所も全部。」



それって、全部ってことじゃないですか。



「大貴の存在すっかり忘れてたあ……」

「はぁ?!なんで忘れてんだよ!俺めっちゃ大事な役割だったんじゃねえの?!」

「そうだったはずなんだけど…」


慧君は全然やばくなかったし、むしろめちゃくちゃよかったっていうか。



「てか別れる時ね、また会おうって言ってくれて……」

「それも聞いてたってば。でも、俺はもうあいつと会うのはやめといたほうがいいと思うけ…」

「ええっ?!なんでよ?!」


彼の意外な発言に私は食い気味にツッコむ。



「いや当たり前だろ…初対面で手繋ぐとか手慣れすぎててアイツ絶対やばいって」

「大学四年生だよ?やばくなくてもそれなりに経験あるでしょーよ」

「そうだけど、なんかそこまでが手慣れた感じすぎて……」

「あーはいはい、大貴はそんなに女慣れしてなさすぎるからそう言うんでしょ」

「はぁ?ちげえって」

「とにかく!私は大貴が何と言おうと慧君に会います!」

「A?俺はずっと見てて冷静に言って……」

「大貴は私のお母さんか何かなの?違うでしょ!」



何かが始まりそうな予感がしていた。

今までと違う私に慧君と居ればなれそうな気がした。





「とにかく!もう口挟まないで!」





私がそう言いそっぽを向くと大貴ははぁとため息をついた。



「なんかあって手遅れになっても知らねえからな、バカA」


「余計なお世話です!!」





大貴と喧嘩したのは久々………な、気がした。

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(プロフ) - ただ、それが不愉快に思ったり苦手だと思う人がいるのだということを改めて知れた貴重な機会になりました。これからは気をつけて設定も設けていこうかと思います。わざわざご指摘ありがとうございました( ᵕ_ᵕ ) (2022年4月11日 14時) (レス) id: 4bea70bb47 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夕さん» すみません。私の作品ではいつも設定などを設けておらず、話を進めていくにつれて読者様に設定が伝わればいいなと思っていたのでそのような文言をこれまでのどの作品も設けておりませんでした。 (2022年4月11日 14時) (レス) id: 4bea70bb47 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) そうならそうで前もって紹介の所に書いていて 欲しかったです。。。 (2022年3月27日 7時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- おはようございます(*^^*) はじめまして。 早朝からいきなりすみません。。。 この物語って伊野尾さんも有岡さんも芸能人 (ジャニーズのアイドル)ではなくて一般人しかも学生さん設定だったんですね。 (2022年3月27日 7時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たまさん» たまさん…!最後まで読んでいただいて、コメントもありがとうございます😂久々のハピエンは私的にも違和感でした笑新作もう少ししたらTwitterの方でも予告動画あげようと思ってるのでまたぜひ見てください笑いつも本当にありがとうございます🙇⋱ (2022年1月10日 13時) (レス) id: 480fe28977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月25日 15時

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