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「俺、今めっちゃキレてるんだけど。」

「そうですよね…」

「あぁ?お前のせいだろうが!」


着いたときにはもう涼介の堪忍袋の緒はぶちぎれていた。

私はうつむいて怒られていたが、いきなり涼介の怒気が消えた。


なんでだろうと思って顔を上げると…



「お前のその格好に免じて許す。その服を着てきたのが運のツキだったな。」


涼介はそう言うと恥ずかしそうに顔をそらした。




…それは遠まわしに可愛いって言ってくれてるんだろうか。


「ありがとう…」

妙に照れくさくて、本当に嬉しかった。





いつものバカでかい車に私は乗り込んだ。

運転手はいつも通り青崎さんだった。


「…何この荷物の量?」

「日用品と電化製品…と私物だな。」

「なんで電化製品?!おかしいでしょ!」

「は?当然の荷物だろ?それに今日のために新調したやつだしな。」



…私、やっぱりお金持ちの感覚はいつまで経ってもわかる気がしない。





そうしてつっこんだりしている内に景色はどんどん流れていった。

気がついた時には


「着きましたよ。」

「え…もうですか?!」


青崎さんに私はついそう問い返してしまった。



「ああ。ここだぜ。父さんが言ってたし。」

涼介はそう言いながら青崎さんに荷物を運ぶように指示を出した。


青崎さんは軽く頭を下げると急いで荷物をおろした。



「涼介、ここには来たことないの?」

「あるわけないだろ。家なんて本家だけで十分だ。」


涼介はそう言うと門を開けに向かった。


「それにしてもすごい…」




私はそうつぶやきながら辺りを見渡した。


どこかのおとぎ話に出てきそうな静かな緑が生い茂った、自然溢れる森の中に涼介専用だという別荘はあった。

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(プロフ) - ハリネズミさん» 最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!そんなに褒められたら私調子に乗っちゃいます←有岡落ちですね!かしこまりました!コメ本当に嬉しいです、ありがとうございました! (2019年8月21日 10時) (レス) id: c38e288aaf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 知兎さん» ありがとうございます!最後まで読んでくださり、ほんとに感謝です!大好きだなんて言って貰えたらもう元気しか出ないです!嬉しいです!伊野尾オチですね!かしこまりました! (2019年8月21日 10時) (レス) id: c38e288aaf (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミ(プロフ) - 完結お疲れ様です!とっても面白かったです!物語のストーリ製が高くて、話が出るのを毎日楽しみにしてました!!これからも頑張ってください!ちなみに…有岡オチが見たいです!!これからも頑張ってください! (2019年8月21日 1時) (レス) id: 1da1ed6b41 (このIDを非表示/違反報告)
知兎(プロフ) - 犲さん完結お疲れ様です!めっっちゃ感動しました!犲さんの作品、どれもほんとに大好きです!毎回とても楽しみにしてました!番外編楽しみにしてます!個人的には(どれも見たいのですが)伊野尾君オチがみたいです...。 (2019年8月20日 9時) (レス) id: f0a4086589 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あかねさん» 最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!有岡オチか、知念オチですね!かしこまりました!!いつになるかはわからないのですが、楽しみにしててください!コメント本当にありがとうございます! (2019年8月16日 18時) (レス) id: c38e288aaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月30日 19時

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