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学校帰りに私はスーパーへと寄ることにした。
徒歩でこうして買い物するのは普通科に通ってた頃以来だ。
「お。今日、安いじゃん。」
運がいいことに今日は特売日だった。
買いすぎた私はレジ袋を持ちながら帰路へと向かう。
結構重いや...
私はため息をつきながら少しずつ足を動かしていた。
_____すると。
「お前、歩くの遅すぎんだよ!!」
なんて叫ぶ人。
「…は。涼介様?!」
つかつかと私の方に歩いてくるのは涼介だった。
____美和子さんによって家に閉じ込められてるはずなのに。
「なんだよ。その目。あんな女から逃げ出す方法なんていくらでもあんだよ。」
「やっぱ逃げ出したわけですね…」
「うっせぇ!んだよ。お前のために来てやったのに。」
涼介はそう言い口をとがらせる。
「私のために?」
「そこのおんぼろ公園に入れ。」
そう涼介に指示され、私はレジ袋を持って公園へと入った。
「それで...何の用ですか?」
私はベンチにレジ袋をおろした。
「ん。」
涼介がそう言い差し出したのは紙袋。
さっきからなんだろうとは思ってたけど…
「…これ、私に?」
「当たり前だろ。」
「爆弾…とか?」
「んなわけないだろ!」
私は不審に思いながらも紙袋の中を見た。
……うん?
「…ライオンのぬいぐるみ?」
しかもかなりでかいけど。これ。
「お前に似てると思って買ったんだよ。何も恐れずに前に突き進むとことか完璧にライオンだろーが。」
「もっとマシなものに例えればいいのに…」
「それにお前、き、昨日誕生日だったんだろ。」
そうそっぽを向きながら言う涼介。
ああ…誕生日プレゼント…
私はもう一度ライオンのぬいぐるみを見る。
…なんか愛らしく見えてきたかも。
私はライオンのぬいぐるみを抱きしめ涼介に微笑みかける。
「嬉しいです。ありがとうございます!」
「ばぁーか。俺が選んだんだから当然だし。」
なんて言う涼介はいつもの自信有り余る王子様だった。
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犲(プロフ) - 盟さん» 本当に嬉しいです、ありがとうございます...!読みにくくてすみません、やまいぬと申します!ほんとですよね、私も書いててまた1の気分です笑そうなんですね!ありがとうございます!ずっと更新停止しててすみません、これからも見守ってくださると嬉しいです! (2019年6月8日 23時) (レス) id: c38e288aaf (このIDを非表示/違反報告)
盟(プロフ) - 初コメ失礼します(^^)Heartから作者さん(すみません漢字が読めなくて...)の作品を見させてもらってます!独占王子、早いものでもう4ですか...これからも更新頑張ってください(^^)もう一つの作品もお気に入りさせてもらってます♪そちらの方も応援しております! (2019年6月8日 15時) (レス) id: 2aa16a942c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:犲 | 作成日時:2019年5月2日 0時