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「今日の夜、また来る。」
「はい。わざわざありがとうございます。」
私がそうお礼を言うと城崎さんはうなずきカバンを持って行ってしまった。
そしてついに私達は二人揃って山田邸へ訪れた。
「やっと来てくださったのですね。大地さん。」
厳しい目で大地を見る青崎さんに私は頭を下げながら
「すみません…なかなか連れてこられなくて。」
「構いませんよ。絶対来ないと私は思っていたので。」
うわぁ…さり気なく大地をけなしてるよ青崎さん…
そう言い放つ青崎さんに私は苦笑いを見せていると
「A!!おは…」
元気にそう言ってくる侑李だが途中でぴたりと動きを止めた。
「あ。やっと来たんだぁ?意気地なし。」
「は?意気地なしってお前のことじゃねぇの?」
また小さい二人がケンカをし始めてしまった。
私が二人を落ち着かせていると
「涼介。有岡の人だよ。」
「ほんとだな。やーっと来たか。」
また2人の王子達が登場し、ついに3人の王子達が揃ってしまった。
「単刀直入に聞く。なぜ有岡がいいんだ。」
いや、ほんとに単刀直入すぎだな…?!
なんて思っていると大地はその問いにすぐ答えた。
「有岡様はちゃんとAを想ってくれてるからだ。」
と。
「俺にはわかる。心から愛したいと想う人はその人に対する目が違う。でもお前らがAに向ける目は…愛なんかじゃない。」
大地はそう言うと三人を交互ににらみつけた。
「お前らのAに向ける目はただの「モノ」に対する目だ。」
モノ…?
「...お前さ。そんなえらそうに俺らにものを言っていいと思ってんの?」
「ああ。お前らも図星だろ?…本当は。」
「っ…!」
え…そうなの?
みんなが私に向ける目って…そんなものだったの?
「俺はお前らのその目が変わるまでAは渡さない。」
大地はそう言うと出ていってしまった。
A「…っ」
光が言ってることはきっと本当のことだ。
私…は…
青「(人1)さん。今日は行く時だけ私が御三方につきます。
だから貴方は一足先に学校へ行ってください。」
青崎さんはそう私に気遣ってか言ってくれた。
私はぺこりと頭を下げると(人2)家を出た。
________私今、絶対ひどい顔してる。
そう思い息をついた。
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犲(プロフ) - カコさん» ありがとうございます!やっとの移行ですみません、、、これからも更新頑張るので見守ってくださると嬉しいです!! (2019年3月31日 5時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 更新待ってます!頑張ってください!応援してます! (2019年3月30日 18時) (レス) id: 44cb270c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:犲 | 作成日時:2019年3月30日 9時