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「A…これ、邪魔。」
大地はそう言い机の上に積み重なった古典を指差す。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」
「おい。無視してんじゃねーよ。」
大地はそう言うと私の目の前にどかっとすわった。
そして私の読んでる古典をのぞく。
「え…A、平家物語の冒頭部分も暗唱できねぇの？」
なんて言うが、私は無視する。
「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす…」
「A、いきなり古典なんか勉強して何かあったのかよ？もしかしてあのオウジサマたちに仕込まれたとか…」
「仕込まれてない！」
私はそこだけ反論するとまた暗唱し始める。
「まーたあのオウジサマたちの影響かよ。」
大地はそう呟くと立ち上がった。
「今日の夕飯はインスタントな。」
「んー。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」
「…つまんねぇA。」
大地はそう小さくつぶやくとキッチンへと向かった。
当然、私には大地の声すらも届かない。
「たけき者もついには滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ＿＿＿＿＿」
そして私は大地がインスタント麺を持ってくるときにようやく一冊目の平家物語の冒頭部分を覚えたのだった。
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犲(プロフ) - 侑李の嫁さん» こちらでもコメントしていただいてありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！！そんなに更新待っていただいて光栄です笑この作品もまた続編へ続くのでそちらもよろしくお願いします！いつもコメントほんとに嬉しいです！！ (2019年3月25日 19時) (
レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - 知兎さん» ありがとうございます！！そんなこと言って頂いて本当に嬉しいです！ほんとに力になります！！またこの作品も続編へ続くのでそちらでもよろしくお願いします！ (2019年3月25日 19時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
侑李の嫁(プロフ) - 犲さーーん( ≧∀≦)ノこちらにコメントさせて頂きます。更新お疲れ様です!!主人を待つ犬の様に、更新を待ってました(笑)犲さんのコメント待ってます(^-^) (2019年3月24日 15時) (レス) id: 6aa2a9ae5c (このIDを非表示/違反報告)
知兎(プロフ) - 犲さんの作品とても愛読しています！本当に面白いです！素晴らしい作品をありがとうございます！！更新頑張ってください！応援してます\( °0° )/ (2019年3月24日 14時) (レス) id: f0a4086589 (このIDを非表示/違反報告)
犲(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます…！いつも読んでくださって感謝しかないです！これからも更新頑張るので見守っててくださると嬉しいです！ (2019年3月12日 20時) (レス) id: b752f57a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：犲 | 作成日時：2019年3月10日 2時
