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*42話* ページ42

A「響先輩…」



こちらをふり向いたAちゃんは泣きそうな顔をしていた。



そんなAちゃんに近づこうとすると。



A「こ…来ないでください…」



Aちゃんが俺を制した。



か細い声で。




響「Aちゃん…」




A「私…まだ直してないんです。」



Aちゃんはそう言うとうつむいた。




A「まだ…響先輩が私の嫌だと思うとこ…直してない…」




そう言うAちゃんがいたたまれなかった。




響「Aちゃん。俺…Aちゃんが好きだよ。」




Aちゃんはその言葉に驚いたのか顔を上げた。




A「で…でも…私、ずっと避けられたですし…」



響「俺さ…自信なかったんだ。
Aちゃんに好きでいてもらえている自信が…」




俺がそう言うとAちゃんは目を見開いた。



響「恐かった。夏木にAちゃんをとられるのが…」




そこまで言ったときだった。



A「私、夏木のこと好きだなんて思ったこと、
これっぽっちもありません。」




Aちゃんはそうこちらを真っ直ぐ見つめて言った。



その目には…先ほどの弱さはなかった。



強い光だけが瞳から放っていた。



A「私だってよく思います。先輩は私みたいな年下でいいのかって。」



その言葉にはびっくりした。



俺も…Aちゃんを不安にさせていたのかと思うと。




A「だから…不安になった時は…一緒に悩みません…?」




Aちゃんはそう涙声で言ってくれた。



そんな小さなAちゃんを俺は抱きしめた。



響「わかった…約束するー…」



A「はいっ…」




二人のすれ違いはようやく重なった。



それを表すかのように…俺とAちゃんの唇も重なった。

*43話*→←*41話*



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晴れの空(プロフ) - *玲奈*さん» 最後まで読んでくださってありがとうございます!貴重なご意見もありがとうございます!ぜひ参考にさせていただきます! (2017年6月12日 1時) (レス) id: 181043f6e6 (このIDを非表示/違反報告)
*玲奈*(プロフ) - 感動しました・・・(;_;)主人公の友達の恋ってどうですか? (2017年4月28日 23時) (レス) id: 2adcffaed4 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 彩夜さん» 最後まで読んで下さり本当にありがとうございました!感動してもらえたなら本当に何よりです♪ (2016年4月5日 16時) (レス) id: a874ec453e (このIDを非表示/違反報告)
彩夜 - 最後感動しました・・・( ;∀; ) (2016年4月1日 4時) (レス) id: 6a75434987 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - りょー.。さん» ありがとうございます!そう言ってもらえるととても嬉しいです!! (2015年7月23日 17時) (レス) id: a874ec453e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:晴れの空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/  
作成日時:2014年1月28日 17時

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