Ｓ愛。。＊先輩篇＊[名前変換オリジナル]

＊３８話＊ ページ38

俺は家に帰ると早速部屋で少女マンガを開いた。



読み進めていくうちに…俺は時間を忘れてしまっていた。



漫画の中に入ったような気がした。



…それくらい、俺とAちゃんにそっくりな話だったのだ。




少女マンガなのですべて女子目線だった。



なんだかすごく新鮮で…



もしかしたらAちゃんはこう思ってるんじゃないだろうかとか考えた。





そうしていると…



窓から入る光がなくなってしまった。



俺は仕方なく電気をつけようとイスから立ち上がると。



机に上に置いてあった携帯が鳴った。



テロップには…『Aちゃん』と書かれてある。



どうやらメールのようだった。



俺は電気をつけるとメールを開いた。




『しつこくてごめんなさい。

でも…どうしても先輩が私を無視する理由を知りたいんです。


確かに私は先輩の彼女として未熟だと思います。

先輩より年下だし。


それでも…私は誰よりも先輩が好きです。

でも…先輩は違うんですよね？

先輩にとって私より大切な人ができても…私はそれをとがめません。

でも、理由くらい教えてくれると嬉しいです。


長文、すみませんでした。』






絵文字もない、簡潔なメールだった。



でも…想いがメール越しに伝わってくる。



俺はしばらく携帯の画面を見つめた。



『私は誰よりも先輩が好きです』




その文を…見つめ続けた。



この文を…俺は信じていいだろうか。



Aちゃんも俺と同じ気持ちだって思ってしまっていいだろうか。









翌日。



俺は学校を休んだ。

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