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千里サイド
私の好きな人は1度も私のことを女として見てくれなかった。
...いや人としても。
私は新太の眼中にもなかった。
私は幼稚園からずっと一緒の新太の幼馴染なのよ？
なのになんで。
新太はいつもAのことばかりだった。
それはずっと新太を見てきた私が1番知ってる。
新太はAのことをまるでお姫様のように大事にしていた。
でも新太のAへの強い想いは報われてはいなかった。
それはもう1人、Aを想う双子がいたから。
その双子も姉弟を超えた想いをAに持っていることを私は見ていて気づいた。
私が欲しかったものをあの子は2つも持っている。
それが悔しくて妬ましくて。
そして私はAと同じクラスになった時に思った。
この子の幸せを徹底的に潰してやろうって。
ただAはどんなことをしてもへこたれなかったし、大体心の助けもあったし。
何事にも屈さないAを私はより一層煩わしく思った。
でもこの作戦は成功かもね。
いくら鋼の心を持つあの子でもこれは相当応えるでしょうね。
忌み子は忌み子らしく心も体も貧相な生活を送ればいいのよ。
私は私のベッドの上に横たわる新太を見てにやりと笑った。
ぴーんぽーん
インターホンが鳴った。
まあこれは予想通りかしら。
私は玄関のドアを開けた。そこには私の予想通りの人物。
「さすがね。やっぱり」
そこにいたのは皐月くんだった。
「Aはどこへやった。」
玄関からは私の部屋の中は丸見えで新太が横たわってるのが見えるのに皐月くんはそのことについて一切触れてこなかった。
だから私は皐月くんが来ても余裕だった訳。
大体皐月くんには私がA虐めを裏で操ってたことなんてもうすぐバレてたし。
「体育館の倉庫よ。鍵はこれ」
私は簡単に皐月くんには教えて見せた。
そし手鍵を手渡しながら
「もう二度と手放しちゃだめよ？」
私はうっすら笑みを浮かべて言った。
その意味を皐月くんは瞬時に理解すると私に背を向け
「...お前もな」
そう言うと一目散に走り去った。
1回くらい殴られると思ったけどやっぱり皐月くんはA一筋なのね。
＿＿＿＿＿最後の言葉も。ね？
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晴れの空(プロフ) - 空百合さん» コメントありがとうございます...！！こうしてコメ残してくれることがほんとに嬉しいです...わかりました！更新頑張りますね...！ほぼ休止状態が激しいですが応援してくれると嬉しいです！ (2018年9月23日 17時) (
レス) id: ba85e0c2c1 (このIDを非表示/違反報告)
空百合(プロフ) - なんてコメントすればいいのかわからないんですけど……続きがすごく気になります！特に、20番のお話は好きです。やめないでくださるとうれしいです……！ (2018年9月19日 2時) (レス) id: b07a96ee40 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - arさん» 完結させられるように頑張ります！新しい作品も作りますのでぜひリクとかもしあれば気兼ねなく言ってください...！！本当にありがとうございます！！ (2018年9月5日 0時) (レス) id: ba85e0c2c1 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - arさん» ありがとうございます...！！今すごく泣きそうです...もう私の作品なんて楽しみにしてくれる人はいないのかもしれないってすごく思ってたのでこんな温かいコメント頂けて嬉しいです... (2018年9月5日 0時) (レス) id: ba85e0c2c1 (このIDを非表示/違反報告)
ar - 初めてコメントさせて頂きます。今回の作品で初めて晴れの空さんの書かれている作品を拝見させて頂きましたが、更新を毎日楽しみに待っております！今回も完結まで読ませて頂きたいですし、今後も他の作品が是非見たいです！ (2018年9月4日 21時) (レス) id: 3a674cfdde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れの空
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/
作成日時：2018年3月17日 20時
