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煌雅side
俺はずっと一人ぼっちだった。
「煌雅くんってすごく頭いいのねえ。」
「でも児童養護施設通いなんでしょう？可哀想ねえ。」
俺はいつも他の奴らと一緒の扱いはされなかった。
俺は３歳の息子を育児放棄して養護施設に預けたどうしようもない親から生まれたどうしようもない子供だった。
俺はそんな親から生まれたという事実がどうしよもなく憎くて養護施設では智恵をたくさんつけるようになった。
勉強もできた、運動もできた。
でも俺には心がなかった。
そんな時、俺が見つけたのは木馬という弱小暴力団だった。
養護施設の近くを溜まり場にして、何をすることもなくただ駄弁っている頭のない奴ら。
「なあ。木馬ってどうやって入ればいい？」
その時の俺はただ好奇心しか持ち合わせていなかった。
それからは早かった。
運動も勉強もできた俺は一気に木馬をまとめあげ、総長の座まで上り詰めた。
総長の座、その最終目標を達成した俺はまだ欲していた。
何かしらの地位を。そして大勢の仲間を。
そこで俺は同じ地域で結成されていた生ぬるい集団、魔男裏に目をつけた。
魔男裏を合併するため俺は総長の大事なものを二つ奪うことにした。
その最初の一つにさっきまた裏切られてしまった。
そしてもう一つには俺の心の全てを見透かされてしまった。
…俺はもう終わりなのかもしれない。
だって俺には魔男裏の総長のような心強い仲間を持っていないから。
今俺の目の前には警棒を持った女が立っている。
今持っているバットを振り下ろさなければ俺はあの警棒にやられてしまう。
＿＿＿＿＿もうやめようか。
こんな偽りだらけの集団の頂上でいることなんて。
俺はバットに込めていた力を緩めた。
さあその警棒で俺の全てを叩き割ってくれ。
そう願ったときだった。
A「アンタほんとにバカじゃないの」
そう耳元で声がした時にはもう俺はAに抱きすくめられていた。
柔らかく温かい感触に俺は少し戸惑いを感じていた。
A「もうその仮面ははずしなよ。ありのままの煌雅でいてよ。」
Aはなぜか泣いていた。
煌「んだよ、それ。そんなのナシだろ…」
俺の頬は次第に濡れていった。
ああ、これはあれだろう。
さっき雲行きが妖しかったから雨のせいだろう。
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ころ嫁＠クロミしか勝たん。 - え、、神ですか！？ (2021年2月7日 15時) (
レス) id: 6e464cfef8 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 桃華さん» ありがとうございます！未だにこうして作品を読んでくださる方がいるのはすごく嬉しいです。ぜひぜひまた見に来てください！わざわざコメントしてくださって本当にありがとうございます！ (2019年3月4日 23時) (レス) id: e4780992c1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとにもう最高でした!!!最後とか感動して泣きそうになっちゃいました(><)また作品見に来ますね!! (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとに最高でした…!!!もうなんか最後感動して泣きそうになっちゃいました｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡また作品見に来ます！ (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます！どの作品も全然更新してなくて活動停止状態で申し訳ない限りです…才能なんて私には全くないのですがこういうコメントにすごく元気付けられます…また更新できたらしたいので他の作品もよろしくお願いします！ (2018年3月16日 1時) (レス) id: e35424cf3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れの空
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/
作成日時：2015年3月13日 20時
