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初希side
魔男裏内でのA失踪の噂はまたたくまに広がった。
そして最終指揮官である郁斗は見るからに動揺しきっていた。
郁斗の指揮は明らかにブレていて魔男裏内では混乱が起こっていた。
久しぶりに足を踏み入れた魔男裏の拠点地は行き場を見失う男達で溢れていた。
「あれ？初希じゃないっすかー」
そう声をかけてきたのは俺と同じ下っ端だった仲間だった。
初希「これ…」
「総長調子悪くて。指示も下っ端の俺らまで届かないんすよ。」
初希「郁斗が…」
「最愛の人を失ったら当然っちゃあ当然かもしんないっすけどね。」
彼はそう言い息をついた。
今の魔男裏は確実に活力を失っている。
…このままじゃ…
初希「…俺、郁斗と話してくる。」
「…え？郁斗って総ちょ…おい？！」
俺は魔男裏のメンバーに囲まれる郁斗の目の前に来た。
初希「郁斗、歯ぁ食いしばれ。」
郁斗「…は？お前…」
バシィン！
いい音がしたかと思うと目の前に郁斗はあんぐり口を開けていた。
郁斗「お前…」
初希「甘ったれてんじゃねぇよ！Aがいないくらいで何弱気になってんだ！！」
郁斗「…っ」
初希「今はAのほうが辛い思いしてんだろ？！たった一人お前のことを待ち続けてるんだろ…？！」
俺はいつの間にか郁斗の胸倉を掴み上げていた。
下っ端のいきなりの行動に上層部の奴らはあぜんとしていた。
初希「なんとか言えって…」
郁斗「うるっせぇ！！！」
郁斗がそう怒鳴ったかと思うと一気に形勢は逆転し、俺は思いっきり床に叩きつけられた。
郁斗「俺だってわかってんだよ！！
Aを…助けなきゃいけないことは…！！」
郁斗は俺の上に乗っかった。
郁斗「でもまた俺が助けに行ったとしてあいつを傷つけたりしたら…もう俺はあいつに顔向けはできねぇ…！！」
郁斗はそう言い俺を何発も殴り始めた。
…その意気だ。郁斗。
俺はうっすら笑みを浮かべた。
初希「Aは人質にされたところで死ぬタマじゃねぇよ。
＿＿＿Aを信じろ。」
俺は薄れていく意識の中確かにそう言った。
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ころ嫁＠クロミしか勝たん。 - え、、神ですか！？ (2021年2月7日 15時) (
レス) id: 6e464cfef8 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 桃華さん» ありがとうございます！未だにこうして作品を読んでくださる方がいるのはすごく嬉しいです。ぜひぜひまた見に来てください！わざわざコメントしてくださって本当にありがとうございます！ (2019年3月4日 23時) (レス) id: e4780992c1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとにもう最高でした!!!最後とか感動して泣きそうになっちゃいました(><)また作品見に来ますね!! (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとに最高でした…!!!もうなんか最後感動して泣きそうになっちゃいました｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡また作品見に来ます！ (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます！どの作品も全然更新してなくて活動停止状態で申し訳ない限りです…才能なんて私には全くないのですがこういうコメントにすごく元気付けられます…また更新できたらしたいので他の作品もよろしくお願いします！ (2018年3月16日 1時) (レス) id: e35424cf3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れの空
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/
作成日時：2015年3月13日 20時
