※この先、狂犬注意。No４[名前変換オリジナル]

１６６。 ページ34

「なぁ。」



私は微かなその声で目を覚ました。




「ごめんな、起こして。」




A「いや、大丈夫…」



気温は下がってないから夜ではないみたい。




私疲れて寝ちゃったんだ…




「今ちょうど見張りの奴らも飯の時間。」



A「そうなの？」



「ああ。長年ここにいたらわかんだよ。」



ドヤ顔の彼につい私は微笑んでしまった。




「そういえばさ、俺お前の名前聞いてねぇわ。」




A「あ、私はA。」




「Aなー俺は幸也(こうや)。幸せ也(なり)って書いて幸也。」




A「幸也、素敵な名前だね。」




私は笑って言った。



幸「ほんとか？！なんかちょっと嬉しいわ。」




幸也は照れて笑った。




幸「あともう一個。お前が人質のワケ。
お前寝ちゃったから聞けずじまいだったんだぜ。」




A「あ…そういえばそうだったね。」




私はふぅと息をつくと





A「…私ね、魔男裏の総長と付き合ってるの。」




幸「…はぁ？！魔男裏の総長と？！」




A「そう、でもほんと情けない。警官の娘の私が捕まるなんて…」




幸「…ちょっと待て？！お前、警官の娘？！」




A「さっきから驚きすぎじゃない？」




幸「いやお前経歴すごすぎ…」




呆然とする幸也に私はもう一個。




A「あと木馬の総長の煌雅は私の義理の兄。」





幸「……いや、は、はぁぁぁああっ？！」





幸也の頭はついにパンクしてしまったみたいだ。

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