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#60話# ページ12

お弁当を食べ終わった後のことだった。



「A〜」


そう私の元へやってきたのは部活の友達だった。



「ちゃんと部活の出し物のこと覚えてる?」



そう確認してくる友達に私はうなずいた。



A「確か昼ごはんの後だったよね…?」



「そうそう。で、ちょっと来て。」



私は友達に引っ張られるがまま、連れて行かれる。



そして…来たところは校舎裏のところだった。



そんなところに置いてあったのは…ダンボールで作った箱のようなもの。



A「これは?」



「棺よ。ひつぎ。」



棺って…



嫌な予感がした。



「ちょっと入ってね。」



友達はそう言い私を無理やり棺に突っ込んだ。



A「ちょっ…?!」



「よし。ぴったりね。じゃあそのままそこにいてね。」



A「はぁっ?!」



「棺に入られるところ見たら大騒ぎよ?
誰と…木村先輩がキスしたんだって。」



そう言われ押し黙る私。



…確かに綾斗との噂以上に大変なことになりそう。



「あと、顔は白い布で隠すよ。
キスする時には王子に口元の布のところだけとってもらうから。」



淡々と話す彼女。



私はうなずきながら頭で状況を整理していた。



「ま、本当のキスはしない設定だから。安心して。」




A「あ、そうだったの?!」



彼女の言葉に驚きを隠せない私。



すると…



「なぁに?別にキスしてほしいんだったら頼んであげるけど?」



と言うため、結構ですと首をふった。



「じゃあ、また迎えに来るからね。」



彼女はそう言うと少しすきまを開けて棺を閉じた。



今からずっとここで寝てなきゃいけないのか…



そう考え、気が遠いなと思う私だった。

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晴れの空(プロフ) - マグさん» 了解しました。投票ありがとうございます♪ (2014年4月9日 22時) (レス) id: fa5dcd8483 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 錦戸∞バル子さん» 了解しました。投票ありがとうございます!! (2014年4月9日 22時) (レス) id: fa5dcd8483 (このIDを非表示/違反報告)
マグ(プロフ) - 恋愛系でお願いします (2014年4月9日 20時) (レス) id: 9534c871dd (このIDを非表示/違反報告)
錦戸∞バル子 - 吸血鬼でお願いします! (2014年4月9日 20時) (レス) id: 7ce62fa2ee (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - りこさん» 了解しました!!投票ありがとうございます♪ (2014年4月8日 18時) (レス) id: a874ec453e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:晴れの空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/  
作成日時:2014年3月29日 17時

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