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岸「じゃあ、俺ここで待ってるから。」

A「はい。すみません。」



岸さんの突然の告白のあと、私はうまく喋れなくなってしまったけど、岸さんは

「考えて欲しいな。」
と言っただけで、その後はいつも通り話してくれた。

なので、私もいつものように話す事ができた。




保育園の門をくぐると、私の姿を見ていたのか、中から海人が飛び出してきた。
「まま!!」
ニコニコしている。


海人、と言おうとして、海人の隣に紫耀先生がいることに気がつき、言葉が出なくなってしまった。

海「まま、帰ろー。」

A「そうだね。では、先生ありがとうございました。」


平「俺も帰るところなので、途中まで一緒に行きましょう。」

紫耀先生が笑って言う。


どうしよう。今日は岸さんがいる。



紫耀先生に誤解されたくないから、一緒に帰りたいけど

岸さんは私と海人にとても気を遣ってくれていて
そんな失礼な事はできない。




私は思い直し、深呼吸をした。

紫耀先生は、海人の園の先生だ。
…それ以上でもそれ以下でもない。


岸さんは、仕事上の付き合いのある方だ。
それ以上でもそれ以下でもない。




A「すみません、今日は送っていただくので、こちらで失礼します。」

平「送る?…車で?」

A「はい。海人、行こうか。」

海「だれー?あっ、もしかしてお兄さん?!」

A「そうだよ。待っててくれてるから。」

平「俺もそっちに歩いて行くので、行きましょう。」

さっきとはうってかわって、真顔の紫耀先生が言った。







無言のままで、岸さんの車に近付く。

海人だけがニコニコしていた。

私は何度も深呼吸する。



岸さんがゆっくり降りてきて、
「どうも。こんにちは。」

紫耀先生に挨拶する。


先生も岸さんを見つめ、低い声で
「…こんにちは。」
挨拶を返した。



二人が立ち向かう。

私の心臓は、ドキドキと速くなる。

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作品ジャンル:タレント
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きっちょむ(プロフ) - 碧さん» 碧さん、ありがとうございます!始めから岸君サブで、ちょこっとだけのつもりだったのが、予想外にいい子過ぎて一瞬岸君とハッピーエンドにしようかと思ったくらいです(笑)また応援よろしくお願いします!コメント嬉しいです♪ (2019年12月15日 23時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
- 良かったです!紫耀君カッコいいし、海ちゃん達は可愛いし…私、よく岸くんメインの小説読むんですけど、サブ?もいいなぁって思いました!おまけもホッコリして…ありがとうございました! (2019年12月15日 23時) (レス) id: 4ed223f98b (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - まってます。楽しみにしてます (2019年11月6日 22時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - atu66mi67yu129さん、ありがとうございます!私も書いていて楽しかったので、そう言っていただけると嬉しいです★おまけ更新した時にちょっと続編書きたいなぁと思ったので、どっかのタイミングで書きたいと思います! (2019年11月6日 22時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - 楽しい話だったので更新が待ち遠しかったです。ぜひとも続編お願いします。 (2019年11月6日 21時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きっちょむ | 作成日時:2019年10月26日 16時

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