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you side
花「着いた、ここだよ！」
花蓮ちゃんが連れて来てくれたのはやっぱり
永瀬と一緒に星を見た、あの丘だった。
予想はしていた。だから、身構えた。
でも実際に立ってみると、どうしようもなく
心が震えた。
花「Aちゃん」
隣で花蓮ちゃんが微笑む。
そっと私の頭を撫でながら
花「いいんだよ。私はAちゃんの味方。
Aちゃんの話、いっぱい聞くし、隣にいるよ。だから今日は我慢しないで。」
と言った。
花蓮ちゃんの気持ちが伝わってきて
もう泣かないと決めていたのに
驚くほど感情が湧きあがり
声を上げて泣いてしまった。
A「花蓮ちゃん、私ね…！」
思い付くままに感情を吐き出した。
平野くんとの事。
永瀬に誤解されてしまった事。
永瀬の事が好きで好きでどうしようもない事。
花蓮ちゃんは、あの日の神宮寺君と同じように
「うん、うん」と最後まで聞いてくれた。
神宮寺君と一つだけ違ったところは
一緒に泣いてくれ、
「誰も悪くない！」と
可愛く怒っていたところだった。
話し終わるとすっきりしていた。
A「花蓮ちゃん、ごめんね。せっかくの約束なのに、私の話ばっかりで。」
花「ううん。」
「私ね、ここでよく泣いてたんだ。」
「廉がね、『俺も一緒に行ったる！』とか言って一緒に来てたけど、半分、廉のせいだよーって思ってた。」
A「え…？」
花「廉てモテるでしょ？私確かに廉の事好きで仲良かったけど、ただ家が隣で幼なじみっていうだけで何だか悪く言う人もいたの。」
「廉と同じ高校になって、一緒に通学するようになって、また色々言う人もいてうんざりしたけど」
「Aちゃんだけは、一度もそんな事しなかった。」
花蓮ちゃんが私の顔を真っ直ぐ見る。
「初めて私が心を許して、何でも言える女の子の友達がAちゃん。」
「たくさん助けてもらったから、今度は私がAちゃんの力になりたい。」
花蓮ちゃんに太陽の光が降り注いで
キラキラと光っている。
それだけで、今まで許せなかった自分の事を
許せるような気がした。
A「花蓮ちゃん、私廉の事好きでいても
いいのかな…？」
花「当たり前だよ！無理に気持ちを閉じ込める事ないよ。自分の気持ちに素直でいていいんだよ。」
花蓮ちゃんのおかげで
久しぶりにご飯が美味しく、
空の青さを美しいと思うことができた。
素直な自分を嬉しく思いながら
ぐっすり眠る事ができた。
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きっちょむ(プロフ) - Kokoさん、ありがとうございます！楽しみにしていただけて、嬉しいです。おまけ、違う人目線のお話にしようと思いましたが、二人の話も入れようかな…。お楽しみに！ (2019年10月22日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
Koko(プロフ) - まだまだ2人の続きが読みたい！！いつも更新楽しみにしてました☆ (2019年10月22日 23時) (レス) id: 6359401af5 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - さちままさん、ありがとうございます！いつもコメント、励みでした。社会人編…いつか書けるかな。前向きに検討します！ (2019年10月22日 22時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
さちまま(プロフ) - 二人仲直りできて良かったです。又いつか社会人編とか読んでみたいです。二人のラブラブならなんでもいいかなぁと思うくらいこのお話が好き。おまけ楽しみしてます。 (2019年10月22日 22時) (レス) id: 8b1ec69824 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - りんりんさん、ありがとうございました！ここまできたら、ぜひ結婚してほしいですね！書いてて親みたいな気持ちになりました(笑)おまけも頑張りまぁーす！ (2019年10月22日 22時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2019年10月14日 9時
