君と恋を始めよう【Ren.n】

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you side



入学して１ヶ月が経った。

大学の授業の組み方ってすごく難しい。

始めの内はシラバスを片手に頭を抱えてしまったけど、何とか授業を組む事ができた。









高校卒業後に知った事実。

永瀬も同じ大学だということ。






冬休みの補習の時に、もしかしたらとは思っていたけど。






志望校を決める時はお互いそんな事知らないから

それを知った時は二人ともびっくりして。

それから笑った。



永瀬は「やっぱり運命の相手やんな。」と

なぜかドヤ顔していた。


私はそんな永瀬をかわいい、と思ったけど


本人には内緒だ。







大学は一緒だけど、学部が違うから授業を受ける棟も違う。




今日はちょうど終わる時間が同じだったから
一緒に帰ろうと約束していた。



A「廉のところまで行こうか？」

と言うと、永瀬は慌てたように


「ええよ！オレがAんとこ行くわ！」
「ほんま、待っとって！」


永瀬の勢いに多少疑問を感じつつ


A「いや、ほら、廉の学部棟の方が門が近いでしょ。私のいる棟だと遠回りだよ？」





そう言うと永瀬は少し考えるような顔をして




「ほんなら、学食にいてや。あっこが一番近いやろ。」と言った。









というわけで、私は今学食にいる。



もうちょっとで来るかな…と入口を見ると









ちょうど来た。









苦虫を噛み潰したような顔の永瀬と






爽やかな、しっかりした顔付きの男の子と







明るい髪色の、ニコニコした顔の男の子



が、3人一緒に。









明るい髪色の男の子が、私の顔を見た瞬間

「あー！！」

と言って指をさした。

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