検索窓
今日:19 hit、昨日:28 hit、合計:2,133 hit

6 ページ6

「ねー、今日さ、飲みに行かないー? ていうか、行こうよ!」


撮影が終わって、衣装を片付けていると、藤井くんが龍我に話しかけていた。

龍我もメイク道具を片付けながら、うんうんと頷いている。

藤「場所はどこにしようか?」
龍「いつものとこでいいんじゃね?」
藤「そうだね。じゃあ、僕、他の人にも声かけてくるー。
 Aちゃん、また後でね。集合は6時だよ」


急に藤井くんにそう言われ、驚いた顔で2人を見ると、2人も私を驚いたような顔で見返す。

A「え?私も?いいの?」
龍「逆に何で今の会話で、誘われてない感じになるかなぁ」

龍我が呆れたように言う。


浮「そうだよ!Aちゃん来ないと寂しいよ!」
大「つーか、A来ないとか、ナシ。」


大昇と浮所くんがいつの間にか話に加わり、わちゃわちゃと、いつもの楽しい雰囲気の中に、自分も入っているのが不思議な感じ。



A「…那須くんも来るかなぁ?」

こっそりと龍我に聞いたはずなのに、なぜか大昇がキャッチする。

大「…何でそんな事気にすんだよ…」

A「別に気にしてるわけじゃないけどさ…!」


大昇は、私の言葉にふん、とそっぽを向き

大「遥香と一緒に来んじゃねえの?」なんて言う。


ちょっとだけムッとして、何て大昇に言い返そうか考えていると

当の本人たちが入ってきた。


那「藤井くんに聞いたんだけど、いつものとこでいいんだよね?」

遥「私も楽しみ!Aちゃん、一緒に飲もうね。」

気軽に遥香ちゃんから言われ、私も「うん!」と返す。

那「荷物置いたら迎えに行くよ。」

那須くんは、すごく自然に遥香ちゃんにそう言った。


やっばりあの2人、付き合ってるのかな、なんて思いながら2人が話す様子を見ていると



大「…ね、最後は2人で抜け出しちゃおうか…」

突然耳許で声がして、びっくりした私は手で耳を塞ぐ。



浮「もー。また大昇がAちゃん独り占めしようとしてるー」


浮所くんにそう言われて、どう反応したらいいか迷ったけど

大昇の顔を見ると、ニヤニヤ笑っているから

私は少しほっとした。



じゃあ、俺ら行くから、と、遥香ちゃんと一緒に歩き出した那須くんは、私の前で足を止めた。


那「そうそう、今日本忘れちゃったから、後で持ってくよ」

A「…本?あ、そっか、ありがとう。」


この前の話を思い出して返事をすると



那「今日はAと話すの、楽しみだよ」


那須くんは、にこっと笑って、行ってしまった。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:美少年   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きっちょむ | 作成日時:2024年1月9日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。